櫻井武さんの『睡眠の科学・改定新版 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか』
を読み終えました。
かわいい寝顔の赤ちゃんの表紙とは裏腹に、とっても硬派な内容でした!
睡眠を解き明かす、的な内容なので
どうすればよく眠れるかみたいな内容はあまりなかったのですが、
睡眠に関するいろんなことが解説されています。
そもそもなぜ眠るのか、という問いに対して
まだちゃんと答えることができない、というのがすごいですよね。
でも、生物に睡眠が必要だからこそ
長い進化の過程でも睡眠がなくならなかった
という記述に、なるほどと納得してしまいました。
やっぱり睡眠は大切です。
オレキシンという脳内物質が
脳の覚醒にを制御するシステムに関わっているようなんですが、
それを発見したのがこの櫻井さんの研究グループだとのことです。
オレキシンをつくる神経細胞が消滅するとナルコレプシーになってしまうとか。
ナルコレプシー、やはり睡眠の分野ではカギとなる病気なんですね。
以前読んだ『スタンフォード式 最高の睡眠』の西野さんも研究されていました。
スタンフォード式 最高の睡眠
西野精治さんの『スタンフォード式 最高の睡眠』を読みました。 私、この本ずっと持っていると思ってたんですよね。でも、Kindle で検索しても出てこなくて。どうやら Audible で聞いたらしいんですね。こういう実用書(でいいのかな?)は...
本筋にはあまり関係がないんですが、
覚醒剤にまつわる話が印象に残りました。
覚醒剤を打つことでドーパミンが増加するそうなんですが、
増加の原因となった行為を繰り返したくなる衝動に駆られるようです。
なので、覚醒剤をやめることができない、と。
以前、中山七里さんの『魔女は甦る』に出てくる麻取の人が
妹を覚醒剤漬けにされて殺されてしまったんですが、
その描写が酷く胸糞で…。
覚醒剤漬けにされてしまったときの行為を繰り返すというのは
そういうことか、と思ってしまいました。
これから先、睡眠についてどんなことが解き明かされるんでしょうねー。
楽しみです。
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