支倉凍砂さんの『狼と香辛料XVI 太陽の金貨<下>』を読みました。
今回は一応『本編感動のフィナーレ』ということらしいです。
まぁ、全部で24巻一気に買っているので、
あと8巻ありますけどね。
というか、この表紙!
ホロがとってもかわいいいですね!
これって、『狼と香辛料 I』と対比させた感じなんですかねー。
『I』のときはなんというかおめかしホロちゃんって感じで
これもこれでかわいいんですが、
なんか借りてきた狼…というか。
でも、今巻の表紙は満面の笑みで。
こっち側にロレンスがいて写真を取っているような感じがします。
(「写真!?」というのは置いておいて)
中身は前巻の続き。
すごいところで急に終わられてこっちもびっくりですよ!
コルの頭陀袋を持ってきたのはウサギでした。
もちろん、人ならざるものです。
「賢狼ホロ」と呼ばれ、コルの頭陀袋を持ってきていることから
こちらの手の内はすべて見通されていることがわかります。
ウサギはヒルデと名乗り、デバウ商会の帳簿を握っている存在です。
そのヒルデが言うには、デバウ商会は現在内部分裂が起きていて、
デバウ商会の主とヒルデは劣勢に立たされているとのこと。
『狼と香辛料 XIV』でル・ロアが買い付けに行った
禁書を取ってきてほしいとホロに頼みます。
ホロはいろいろ思うところがありながらも依頼を受けて
単身禁書を取りに行きます。
ロレンスは、前巻でせっかく購入した店を手放すことになってしまいました。
これからいざこざが起きようとしているこのレスコの町で
店を持つことは得策ではない、と判断したためです。
悲しい…。
そしてやはり町がきな臭くなってきて、
ロレンスはミューリ傭兵団の面々とともに町を後にしようとします。
そこにウサギ姿のヒルデが大怪我を負ってやってきます。
ロレンスは仕方なく彼を連れて町を出ますが、
その行動はヒルデの作戦通りだったのです。
ヒルデに操られるようにスヴェルネルという町に行かなくてはいけなくなります。
(この辺の経緯は、「すごい」と舌を巻くしかありません…)
レスコからヒルデに対して追手が放たれますが、
その傭兵団はミューリ傭兵団と懇意にしている者たちでした。
傭兵団同士の結びつきというのは意外と強いらしく、
戦っているように見せかけて逃してくれる手はずが整っていた…はずでした。
途中まではラピュタの『愉快なケンカ』
(スラッグ渓谷で親方とシャルルの殴り合いのシーン)
のようにほのぼのした気持ちで見ていたのですが…。
息も絶え絶えスヴェルネルの町にたどり着いたミューリ傭兵団は
町の重鎮であるミリケと面会しますが、彼はヒルデへの協力を拒みます。
もはやこれまで、と思ったとき…。
話は緊迫しているし、ロレンスもまさに満身創痍なんですが。
もー、こっちも恥ずかしくなるほどホロと両思いなんですよね。
もう、大好きじゃん、って。
長い長い旅路の果てまで着いてきてよかった…と
心から思いました。
いやー、おもしろかったです!
もちろん、まだ8巻もありますから、最後まで読みます!
次巻も楽しみです。
コメント