安保徹さんの『人がガンになるたった2つの条件』を読みました。
怖い病気は様々ありますが、やっぱりガンは怖いと感じてしまいますね。
私の父方の祖父は胃ガンでした、そういえば。
母方の祖父は糖尿病でしたけど、多分。
なので、『たった2つの条件』というのはとても興味が湧きました。
で、その条件は『低酸素』と『低体温』です。
ストレス過多の現代では、慢性的に低酸素・低体温になっている人がたくさんいるとのことです。
知らない間に呼吸が浅くなっていたり、よく寝られなくて体温が低い状態だったり、となるほど思い当たるフシがあります。
そもそも、ガンは悪者ではない、というのが安保さんの根本のお考えです。
人がエネルギーを生み出す仕組みには、『解糖系』と『ミトコンドリア系』の2つがあり、『解糖系=無酸素運動=瞬発力』『ミトコンドリア系=有酸素運動=持続力』と考えるとわかりやすいようです。
解糖系とミトコンドリア系のバランスが崩れ、無酸素の解糖系ばかりが稼働するようになると、ガン細胞が生み出されやすくなるそうなんです。
ガン細胞は、人が低体温・低酸素になったときに、その状態に適応するために体が生み出すものなので、『悪いもの』ではなく『適応力の為せる技』だとのこと。
なので、ガンになった部分を切り取ったり薬や放射線で無くしたとしても、そもそもの生活が改善されなければ治るはずがないということです。
難しいことは正直良くわからないのですが、痔も手術したとして食生活を変えなければまたなるだろうし、樺沢先生や益田先生の YouTube でも「うつにならない生活習慣・考え方」などがよく話題に上がるので、納得できるロジックだなと感じました。
難しいなと思ったのは、『体を温める』ということについてです。
低酸素・低体温が完全なる悪かといえばそうでもなくて、ストレスが完全になくなってしまうとそれはそれでダメなんですよね。
アニメ『PSYCHO-PASS』でもそんな病気があったような。
実際でも、ストレスフリーすぎるのはダメっていいますもんね。
解糖系とミトコンドリア系のバランスをとるためには、ミトコンドリア系だけに偏りすぎないことも大切。
男性は特に、精巣が外に出ている体の作りからもわかるように、温めているだけではダメだと。
いやー、加減が難しいですねー。
そして驚いたのは、いわゆる『血液ドロドロ』も完全なる悪ではない、らしいということです。
人間の体が臨戦態勢になったとき、血液は自然とドロドロし、急な出血などに備えるようなのです。
常にサラッサラしていたら、怪我したときにしゃーーーーって血がなくなっちゃいますもんね(貧困なイメージですみません)。
血液ドロドロもちゃんと意味がある、だから常にドロドロでも常にサラサラでもだめ。
人間の体って、本当にすごく良くできているんですね…。
寒い部屋で湯たんぽを抱えていたときに、ふと温かくなっている部分を見るととても薄くなっていたと。
そして、股間も元気がなかった、と。
その事実からここまでのことに発展させるのは、やっぱりお医者さんはすごいんだなぁ思ってしまいます。
日常の些細なことからでも大発見につながるんですね。
悪い部分ができてしまってから病院で取ってもらうのではなく、悪い部分ができないような生活をしなければならないですね。
難しい、だからこそ本を読んでいろいろ知恵をつけたいと思いました。
安保さんの本、他のタイトルもなかなかおもしろそうなものが多かったので、機会があったらまた読みたいです。
Kindle Unlimited で読みました。
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