「高文脈文化」日本の行間 ~韓国人による日韓比較論~

読んだ本

シンシアリーさんの『「高文脈文化」日本の行間 ~韓国人による日韓比較論~』を読みました。
昨日の『韓国人として生まれ、日本人として生きる。』に続いてシンシアリーさんの本です。

発売された順としては、今回の『「高文脈文化」日本の行間』が2020年、昨日の『韓国人として生まれ、日本人として生きる。』が2023年だったので、こちらの本の方が少し古いものです。
内容としてもカブる部分はそれなりにありますが、昨日の本は全体論的な感じだったのに対し、今日の本は主に『日本語』にフォーカスした内容になっているものでした。

元々日本語が『高文脈』な言語であることは知識としては知っていました。日本は島国で、日本語は周りはほとんど日本人しかいない環境で使われる言語なので、使用者のほとんどがバックグラウンドを共有しているため、たくさんの情報が少ない言語に含まれている、と。だから『空気を読む』とか『察する』みたいなことが日常的に行われてしまうと読んだことがあります。一方でアメリカのような様々なバックグラウンドを持つ人達が暮らしている地域では、話した言葉だけが伝えたい情報であり、言いたいことはちゃんと自分から言わないと理解してもらえないし、主張しないと生きていけない文化である、みたいな。
日本語は外国の方からしたら「身内意識が強い言語で排他感があっていやだ」と思われても仕方ないと思うんですけどねー。
ほぼ日本語しか知らない私はアメリカでは生きていけないんでしょうね…。

『ハングル』については全然知識がなく、いつも「踊る人形っぽいな」と思っていました。
何年か前に「昔のハングルは漢字との混用表記だったのに、今は漢字を使わなくなっている」と聞いたことがありました。漢字とハングルが一緒に書かれている文章を見たことがなかったのであまりわかっていなかったんですが、「それって、教科書とか公的文書とかでも、ひらがなとカタカナだけで書かれて書かれているってこと…?」と思ったらなんだか不思議な気持ちになりました。ふと「同音異義語とかどうしてるのかな」とも思ったんですが、なにかに『陣痛』と『鎮痛』(韓国語だと同じ発音になる)で混乱したって書いてあって驚きました。大変だなぁ…。

昨日の本と同様、韓国語の敬語表現についてとか「塩」という単語の独自の意味とかについてなども書かれていて、昨日に引き続き興味深く読みました。
また、近年は「日本語の影響を排除するため」としてすでに広く使われている用語を韓国の言葉に言い換えるということがよく行われているようです。
やっぱりそれだけ嫌われているんですねー…。うーん、だったら放っておいてほしい…。

昨日今日とシンシアリーさんの本を読んで、とてもおもしろかった反面「韓国は窮屈そうだな」という印象を持ったのも事実です。敬語しかり、日本に対する感情しかり。
シンシアリーさんを『売国奴』扱いしている韓国の人もいるようで、お会いしたことがないながらも身の安全を心配してしまいます。日本で心穏やかに暮らせているといいのですが、どうでしょうか。
お母様の実体験とか、韓国のキリスト教の話とか、シンシアリーさんは独特のバックグラウンドをお持ちだったから、末永く日本で平和に暮らしていただけるといいのですが…。
普通に考えて、自分たち(日本人)に好意を持って接してきてくれる人を無下にはしませんし、そういう人には親切にしたいと思いますね。なので逆に、自分を嫌いな人には優しくできません。
そういう性分なんです、すみませんけどね。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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