京橋の CREATIVE MUSEUM TOKYO で行われている、『HOKUSAI-ぜんぶ、北斎のしわざでした。展』に行ってきました。
美術館はかなり久しぶりだったみたいです。
彫刻の森美術館以来でした。
うちの息子はゴッホが好きなんですが、北斎も大好きなんです。
以前、『すみだ北斎美術館』にも息子(当時小4)と一緒に行きました。
…まぁ、『すみだ北斎美術館』に行ったとき、なんだかよくわかんないんですけど、中で混乱したのか「企画展だけを見て常設展を見なかった」というミスを犯しているので、またいつか行かなければいけないとは思っています。
今回北斎の企画展があると知ったので、これはぜひ、と思って行ってきました。
私と息子(中1)と娘(小2)の3人です。
当日は都民の日でした(学校おやすみ)。
本当は最初「東京都美術館でやっているゴッホ展に行こう。ただ だし」と思っていたんですが、「無料だからめちゃくちゃ混むのでは…?」と怖気づいて行き先を買えたという経緯があります。
(ゴッホ展には日を改めて行きたいです)
今回の『CREATIVE MUSEUM TOKYO』は、以前は『鬼滅の刃 柱展』など、そしてこの北斎展の次は『大カプコン展』をやるようなので、そういう時流に合わせた企画展が多いところなんですかね。
また今度お世話になるかもしれません。
場所は『アーティゾン美術館』の本当にすぐ隣でした。
常設展のようなスペースはなく、ビルのワンフロアでこの北斎展だけをやっているスタイルです。
10時ちょい過ぎには着いたんですけど、結構お客さんがいました。
外国の方もそこそこいらっしゃいましたね。
展示の最初の方で「レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナリザ』に並ぶくらい有名な『神奈川沖浪裏』」という説明がありましたけど、実際にそうなんでしょうか?
私は日本人なのでもちろん知っていましたし、実際によく見ますし、あのデザインに影響された作品なんかを目にする機会も多いです。
外国の方にとってもそれくらいの存在なんでしょうか?
そうだったらなんだか嬉しいです。
中は5個くらいのスペースに分かれていました。
基本的に『北斎漫画』と呼ばれる、葛飾北斎が50代になってから描かれた作品集の展示会でした。
『漫画』といえば今や日本が誇るカルチャーです。
でも、『北斎漫画』の中で、すでに現在の漫画にも広く使われている『集中線』のような技法、動きを感じさせるような鮮やかな絵、波や雨や風などの描写などがふんだんに使われていて、本当にすごいなと感じました。
今よりもずっと娯楽の少なかったこの時代、こんな本があったらめちゃくちゃ売れたでしょうし、購入できたら毎日毎日読んでいたんじゃないかと思ってしまいます。
もちろん、当時はこの本を買えるくらいの余裕のない人もたくさんいたわけですが、そういう人たちは貸本屋で借りていたのではないか、とのこと。
北斎の伝記の中にも、子どものころに貸本屋で働いていたと書かれていました。
本当に本当に、一生かけて『絵』の道を歩いていた人だったんですねー。
今の世の中だったら、申し訳ないですけど結婚とかできなさそうな感じの人なんですが…三女・応為といっしょに画業をしながら暮らしていたようです。
今度、葛飾応為を主人公に描いた『おーい、応為』という映画が公開されます。
主演・長澤まさみさん、北斎役は永瀬正敏さんです。
その映画に出演しているキンプリの髙橋海人さんが、今回の北斎展でアンバサダーもされていました。
(金髪だったので驚きました)
十三代目 市川團十郎白猿さん(元・市川海老蔵さん)のムービーもありました。
歌舞伎の稽古の中でも、この北斎漫画を見たことがある、とおっしゃっているものです。
北斎の絵は骨格の描写がしっかりしているとのことで、「やっぱり骨が大事です」とおっしゃっていました。
そして、北斎の踊りの絵を、一連のムービーにして動かしている映像もありました。
もちろん、現在のアニメのように細かい枚数に書かれているものではないので、絵と絵の間を技術的なもので埋めているんだと思いますが、とても生き生きと動いていておもしろかったです。
北斎が見たら喜ぶだろうな…なんて、「何目線だよ」みたいな感想も持ちました。
見終えた後はミュージアムショップに行って、神奈川沖浪裏と『北斎漫画』にある笠を被って踊っている人の絵の絵葉書を買いました。
かわいいです。
息子は『北斎漫画入門』という新書を買っていました。
こういう本だったら進んで読むんだよなー。
というわけで、久々の美術館、とても楽しかったです。
今年はあと『ゴッホ展』と『ゴッホ展』と『ゴッホ展』に行く予定です、多分。






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