Another 2001 上

読んだ本

綾辻行人さんの『Another 2001 上』を読みました。
先日の『Another エピソード S』の続刊です。

いやー、またまたすごい話でした。
まず、やっぱりエピソードS は必要だったんですね!
今回の主人公がまさに想くんでしたので。
エピソード S がないと、想くんの過去とか背景とかがまったくわからないままになってしまうので、やっぱり必要だったんですねー。

想くんの語り口が、『Another』の恒一くんのそれに酷似しているんですけど…最近の若い男の子はみんなこういう喋り方をするってことなんでしょうか?


で。
わたしたち『読者』は、赤沢泉美が『それ』だってことを知っているので、彼女をゴニョゴニョしてしまえばこの災厄が終わるということをわかっています。
でも、当事者たち、想くんだけでなく、想くんの相談役になっている鳴ですら、彼女が『それ』だということに気づいていないという…。
「きっと、なにかきっかけがあって鳴と赤沢泉美が出会い、鳴が彼女に気づいてひと悶着あって、でもなんとか亡きものにして解決、かなー」なんて思っていたんですけど、この予想は見事に裏切られました。
まーじーかー…。

で、今回もたくさんの人が亡くなっています。
上巻終わりギリギリでの、双子くんたちはゾッとしましたね…。
葉住さんに関しては、「うわー、女子っぽいなー」とは思いつつも、あのような振る舞いは仕方ないと思いました。
だって、まだたったの中学校3年生の女子ですもんね。
学校公認のシカトなんて辛いに決まっています。
むしろ、彼女のような振る舞いが普通というか…。
彼女がこれからどうなるかはわからないですが、悪い子じゃないんだったら、あんまりひどい目に合わないでほしいな、とは思います。

しかし、この2001年は最初から『<いないもの>』が2人で、しかも経験者で特殊能力持ちの鳴がいるからなんとかなるだろうと思っていましたけど…今のところ全然なんともなっていないですね…。
しかも、よりによって赤沢泉美が…ですもんねー…。
これは、『Another』の怜子さん並に攻略が難しそうな感じです。

しかし、これだけ災厄が立て続けに起きているにも関わらず、やっぱり大人たちは対処療法しかしていないんですね…。
それが、やっぱり公立中学校の限界なんでしょうか…?
まぁ、現実だったら、やっぱり対策なんてできそうにないよなーとは思いますけど。
せめて、家庭内で相談できれば、転校させてもらえるのにな…と思うんですけどねぇ…。
さて、この後どうなることやら…心配しかないですね…。

たびたび出てきたシシリエンヌ、私も大好きな曲です。
とっても素敵ないい曲ですよね。

今回も上下合本版があったので、それを買いました。
いやぁ、ちょっとオトクに買えるのが嬉しいです。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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