有栖川有栖さんの『46番目の密室』を読みました。
有栖川さんの小説は『マジックミラー』以来です。
またまた大物を買ってしまいました。
『火村英生<国名シリーズ> 9冊合本版』!
この、火村先生初登場の『46番目の密室』をはじめとして、国名シリーズが『モロッコ水晶の謎』まで入っています。
(『インド倶楽部の謎』『カナダ金貨の謎』『日本扇の謎』は入っていない)
まーた、いつも通り解説は省かれているので悔しい思いをするんでしょうけど、なんかやっぱり合本版を買ってしまうんですよね…。
というわけで、『火村英生シリーズ』の記念すべき最初の『46番目の密室』です。
『国名シリーズ』とのことなのに、この『46番目の密室』が一番最初に収録されていました。
読んだことがないものだったので嬉しかったんですが、これは『国名』シリーズに入るもの、なんですか?
まぁ、公式がそう言っている、ということなんでしょうねー。
内容としては。
読んでいるうちに、私もアリスさんと同じ『結論』に達してしまっていたので、なんだか気が重かったです。
でも、それが間違いであってよかった、と安心しました。
かの人物が目指す職業が、事実として『人を救う』だけの仕事ではないのは、今まで読んできた小説にかぶれすぎたからかもしれないですけど。
でもまぁ、きっと真っ当な大人になってくれるだろうなぁ…と願ってやまないです。
あ、小説だっていうのはわかっています、一応。
密室のトリックでやたら『屋根』が出てくるので、「なんとなくそうなんだろうな」と思っていたんですけど。
やっぱり、ひょいと顔を出したところを仕留められちゃったのは、『金田一少年の事件簿』でいうと『オペラ座館殺人事件』の桐生春美、『魔神遺跡殺人事件』の大和猛、『鬼戸・墓獅子伝説殺人事件』の鮫川涼馬あたりですかね…。
でも、全部縄とかそういうものでの『絞殺』なので、今回のようなトリックはびっくりしましたし、おもしろかったです。
動機に関しては…これはなんとも言えないな…。
まさかまさかの、という感じで驚きではありました。
一般市民である私なんかに言わせれば、「バレたら身の破滅的なことなんだったら、しなければいいのに」と思ってしまうんですけどね…。
そうせざるを得ないのが、悲しい性(サガ)なんでしょうか…。
やっぱりそうなんですけど、解説がついていませんでした。
…悲しい。
今回の解説は綾辻行人さんだったらしいです。
…悲しい。
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