福井県立図書館さんの『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』を読みました。
福井県立図書館さんの本は初めてです。
本の前半、というか大半が画像データだったので、耳読しようと思って操作したら全然読んでくれなくてびっくりしました。
『TTS(Text-To-Speech): 有効』なのにおかしいな…と思って確認したら、全192ページ中の171ページ目からの『そもそもレファレンスって? 司書の仕事って?』というところ以降は読み上げしてくれるようになっていて、それ以前の『覚え違いタイトル集』は画像データとしての掲載でした。
読み上げしてくれないならどうしようかな…とスワイプして見ていたんですが、結局座り込んで読んでしまうほどおもしろかったです。
一番笑ってしまったのは『人生片付く トキメキの魔法』かな。
いや、わかる、わかるよ。
でも、人生片付けちゃ、まだダメでしょ。終活っぽくなっちゃう。
それにしても、ヒトの記憶は曖昧だな、と思いました。
図書館司書の仕事はすごくおもしろそうだな、とも思いました。
タイトルを見て「自分もなんとか当ててみよう」と思って、いったん手を止めて考えるんですが、やっぱり知らない本ばっかりですね!
この少ない情報からお目当ての本にたどり着けるなんて、やっぱりプロなんだなーと思います。
あとは、図書館にある本のデータベースが、普段私達が使っている Google 検索などと使い勝手が違う、というのはなるほどなぁ、と思いました。
探し方についても、クローズドなデータベースである分『濃く』探せるというか。
タイトル検索の場合は助詞を省いて単語で探す、なんていうのは「なるほど!」と思わせるテクニックでした。
図書館司書と言えば、やっぱり『本好きの下剋上』を思い出します。

主人公の麗乃(うらの)は、司書になる直前で本に埋もれて死んでしまい、その情熱を転生先で燃やし尽くした、という感じの話でした。
…えっと、そうだったよね? 1巻を読んだのがはるか昔だったので、記憶が曖昧に…。
確かに、あれだけ本が好きだった麗乃だったら、いい司書さんになったかもしれないですね。
ただ、図書館司書ってどこまで探してくれるものなんでしょうね。
なんか『カスハラ』や『セクハラ』を受けそうな業務内容だな…と思ってしまいます。
まぁ、今どきはどんな仕事でもそうですかね…。
何事もそうかもしれませんが、お互い嫌な気持ちにならないように、リスペクトを忘れずにお仕事をお願いしたいですね。
私自身は最近めっきり図書館に通わなくなってしまいました。
本ももっぱら Kindle で買ってしまっていますし。
けど、20代の頃は、週1以上くらいの頻度で図書館に行っていたな…と思い出しました。
本棚の間を徘徊して、気に入ったタイトルを手にとって借りに行く、というスタイルだったので、最初のカード作りと貸出手続き以外はほとんど司書さんのお世話になることはありませんでした。
この本を読んで、図書館司書という仕事の内容を知ることができて、なんだか少し親近感が湧きました。
なかなか知れる機会がないですからね。
前半の『覚え違いタイトル集』も後半の『司書の仕事』も、どちらもとてもおもしろかったです。
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