アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

読んだ本

藤井保文さん、尾原和啓さんの
『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』を読みました。

『Kindle Unlimited で読めるようになりました』
と通知が来て、
「ふーん」という感じだったんですが、
商品ページを開いたらレビュー2,200件以上で星4.3となっていて
「なんかすげぇな」と思って読み始めました。

そして実際すごかったです。
2019年に発売された本なので、今から4年前の話です。
まず、中国のマナーが上がってきているということを
全く知りませんでした。
大変失礼ながら、私の中国人の最新のイメージは
2016年に上海のディズニーランドがオープンして、
大変マナーが悪い、地ベタに寝っ転がっている、順番を守らない
みたいな報道を聞いたのが最後だったので、
そこからそんなに変わっているとはつゆ知らず。
まさに FACTFULNESS ですね~。
現在(と言っても、本は2019年ですが、便宜上…)は
オフラインがない時代なので、
常に行動データが収集されていて、
「ジーマ・クレジット」と呼ばれる
信用スコアがつけられるそうです。
それだけ聞くと、ディストピア系の小説っぽくて
管理・支配されてる感がありますが、
ユーザー的にもかなりのメリットが得られるそうなんです。
信用スコアを管理している会社は、
ホテル業、不動産業、銀行業など様々な業種を扱っているので、
その人の信用スコアに応じてそれらの会社の優待を受けられるそうで、
信用スコアを上げていけば婚活でモテる、とか
賃貸物件を狩りやすくなる、とか
そういうメリットがあるそうで。
著者の方もおっしゃってましたが、
RPG のレベルアップ的な感じでわかりやすくて、
みんな信用スコアを上げるよう努力するから
自然とマナー・民度が上がっていったそうなんです。
ひゃー。

「さすが共産圏だなぁ」と思ってしまいましたが、
著者の方も「共産圏だからできることだ、と思考停止しないで!」
とおっしゃっていました。
でもやっぱりそう思ってしまうなぁ…と。
でもその、日本と中国の文化の違いとかを理解しないと、
中国で成功したシステムをそのまま日本に適応しても
浸透しないだろうとのことでした。
日本人は昔から「神様が見てる」的な考え方や
「おもてなし」的な考え方が強いため、
その辺を考慮しないといけないそうです。

その他にも、オフラインのない世界になったことで
ものを売ってそれで終わり、じゃなくて、
自分たちのファンになってもらうことがさらに大切になってきた、や
ものを売るチャネルで事業を分けるのではなく、
消費者はそのときどきで一番使いやすいチャネルを使っているだけ、など
今までの価値観をアップデートしていく必要がありそうなことが
たくさん書かれています。

つくづく、こういう本を読んでいると、
今までの考え方だとこれから先だめなんだろうな…
と思ってへこんでしまいます。
自分は昭和の人間なので、古い考えを持っていると思うんですが、
アフターデジタルの世界でも生き残っていけるように
勉強しないといけないですね…。
とはいっても、自分の今の主戦場でどう活かすかが
全然思いつかないですが…!

Kindle Unlimited で読めます。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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