魔女の宅急便

読んだ本

角野栄子さんの『魔女の宅急便』を読みました。
角野さんの小説は初めてです。

ずっとずっと読みたかった本です。
「ようやく読めたー」という感じ、感無量ですねー。
今回は(も?)合本版を購入しました。
全部で6巻あるみたいなので、今から楽しみです。

そして、その第1巻目です。
魔女のキキが新しくコリコの町にやってきてから、1年経ってで里帰りするまでのお話でした。
ジブリの映画『魔女の宅急便』のベースになっている部分です。

映画と比べても、結構違うところがありました。
まず、近所に住んでいる『デザイナーのお姉さん』は『お針子の女の人』になっていて、『おしゃれ』な感じではなくなっていました。
その時出会う画家のウルスラ、名前は出てこないですね。
(映画でも出ていなかったかもしれないですけど)
トンボも、自転車で飛ぼうとはしていないですし、そんなに険悪な雰囲気にはなっていないような。
キキのほうきを壊したのがトンボ、ということになっています。
あとは、『ニシンのパイ』も焼いてないし、その代わりが『腹巻』だったんしょうかねー。
それから、楽器を運んだりとか。
この楽器のエピソード、おもしろくて好きでしたー。
全体的に、映画のようなビジュアル的なドラマチックさはちょっと抑えられているような気はしました。
でも、『児童文学』特有の、なんかほのぼのとした感じがじわっと伝わってきて、「やっぱりいいお話だな」としみじみ思いました。

ジブリ映画であった『魔法が使えなくなる』というエピソードはないので、自分のアイデンティティに悩むみたいな場面はそんなになかったです。
トンボから「サバサバしていて女の子っぽくなくていい」と言われたことをちょっと気にしているあたりもおもしろかったですねー。

あとびっくりしたのは、オソノさんの子供。
キキが居候を始めてから、結構すぐに生まれちゃっていました。
映画だと、最後の最後エンディングの直前に生まれた感じだったので、「あ、もう生まれちゃうんだ」と思ってびっくりしました。
…私、映画のオソノさん、初見からしばらくは「そういう体格の人」なんだと思っていました…。
なんというか、ジャイアンのお母さん的な感じあとびっくりしたのは、オソノさんの子供。キキが居候を始めてから、結構すぐに生まれちゃっていました。映画だと、最後の最後エンディングの直前に生まれた感じだったので、「あ、もう生まれちゃうんだ」と思ってびっくりしました。
…私、映画のオソノさん、初見からしばらくは「そういう体格の人」なんだと思っていました…。
なんというか、ジャイアンのお母さん的な感じの体格なんだろうな、と。
エンディングってスタッフロールも入っていたので、オソノさんが『スッキリ』して旦那さんが子どもを抱っこしているところあんまり見ていなかったんでしょうねー。
こうやって読んでみると、映画は結構オリジナル要素が強かったんですね。
原作の味を損なわない感じではあるかなと思いますが、キキが映画の方がちょっと幼いような気もしないでもないです。
もちろん、それは映画を先に見ていたから、の感想なんですけどね。

今回買ったのは『新装版』なんですが、表紙の絵がかわいらしいですね。
私が知っている『魔女の宅急便』のオリジナルの本だと、黄色と赤の配色で、髪の長いキキがジジに話しかけている的な表紙でした。
どちらにも違う味があっていい感じですね。
ただ、新装版には挿絵が全然ないんです。
オリジナル版を読んだことがないので伝聞なんですが、元には挿絵があった…らしく。
そのへんはちょっと残念だな、とは思いました。

この物語の最後、キキがトンボと…というところまではなんとなく知っているので、その過程を楽しみたいと思います。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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