高校入試

読んだ本

湊かなえさんの『高校入試』を読みました。
湊さんの小説は『贖罪』以来です。

贖罪
湊かなえさんの『贖罪』を読みました。湊さんの小説は『未来』以来です。前情報なしで読み始めたんですが、連作短編集でした。メインの5つの話、最後に終章が1つ、全部で6つの話が入っていました。1つ目は『フランス人形」。今まで「成長しちゃいけない」...

この小説は、湊さんの脚本でテレビドラマ化された物語を、湊さん自身が小説化したもののようです。
主演は長澤まさみさんだったようですね。
今回の朗読は長澤さんではなかったようで、ちょっと残念でした。

内容としては…以前読んだ横山秀夫さんの『震度0』を彷彿とさせるような、わちゃわちゃとした群像劇でした。

震度0
横山秀夫さんの『震度0』を読みました。横山さんの小説は『64 下』以来です。『64』はとても重厚な物語でした。思い出すとちょっと涙するくらいです。その流れでこの『震度0』を読んだんですが…。いやー…なんというかー…。あ、違うんです、話はおも...

高校入試が行われる、ある県のトップの高校を舞台にしていました。
「高校入試をぶっ潰す」という脅迫状みたいなものが届き、そんな中での入試実施でどういう風にみんなが立ち回るか、みたいな話。
まーわちゃわちゃしていましたねー…。

ここ最近、よく考えていたんですが、やっぱり教師一人ひとりでスキルが違うので、その『サービス』である授業は均一でないですよね。
何と言うか、もうちょっとシステマチックにできたりするもんじゃないのかな、なんて思ってはいるんですがね。
今回のような高校入試の『採点』なんてものは、その最たる例だよなとは思ってしまいます。その人の胸三寸というか、それで1・2点ぶれて、まー人生が変わってしまうこともありえるわけだしなー、と。

舞台となった県が、何というか、私の地元の宮城県と同じような雰囲気でした。
出身大学よりも「高校がどこか」で評価されるというか(あくまで20年以上前の話ですが)、地元への愛がすごいというか。
まさにうちの高校もそんな感じでしたね…。
「○○一高」って言ってたから、いわゆる『ナンバースクール』的な感じなんでしょうねー。
ただ、「その高校に受かったら学習机を捨てる」みたいな話がありましたけど、「いやさすがにそれはないだろう」と思いましたけど…。
うちの学校は、入学式の次の日に大学の志望校を聞かれて、もうそこからずーーーっと勉強勉強勉強…って言われてて、とてもじゃないけど学習机なんか捨ててらんないよ、って感じだったので…。

高校入試の採点に付いてですが、まぁ実際のところはわからないです。
Audible のレビューには、当事者っぽい方の『本当に真剣にやっているから、こんな事はありえない』的な物もありました。
ただまぁ、昔陸上の記録会で計測係をやったことがあって、そのときはちょーーーー適当だったんですよね…。
一応、公式の記録として記載して OK の大会でした。
なので、この高校入試の採点の『ゆるさ』は、「ひょっとしたらそれもありえるのかな」なんて思ってしまいました。
まあ、『※フィクションです』だと思って読むべきなんだろうなとは思いました。

…にしても、自分の学校の生徒に手出すのはアウトですね。
そこは確実にね。
しかも二股かーーー。
下半身でしか考えられない先生は、『切って』しまえばいいと思いました。

正直、今まで読んだ湊かなえさんの小説の中では、正直あんまりイマイチだなと思ってしまいました。
『震度0』のときも思ったんですが、人が多すぎでごチャットしていて、なんかあんまり覚えられないうちにがががーっと終わってしまった印象でした。
ちょっともったいない読み方をしてしまったかな…と、ちょっと後悔です。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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