今野敏さんの『防波堤 横浜みなとみらい署暴対係』を読みました。
先日の『禁断』の続刊です。
いつも通り Amazon の Kindle で読んでいたんですが、Amazon のシリーズのまとめ機能(?)がちゃんと仕事をしていないのか、『横浜みなとみらい署』シリーズの順番と属している本がおかしいことになっています。
出版年の順番から、
逆風の街 → 禁断 → 防波堤(これ) → 臥龍 → スクエア → 大義 → トランパー
という順番みたいなのに、
逆風の街 → 禁断 → 臥龍 → 大義
で終わっちゃってます。おいおい。
なので、前回の『禁断』を読み終えた後にリコメンドで第4巻の『臥龍』が出てきたんですが、「確か Wikipedia では違う順番だったような…」と確認して正解でした。よかったよかった。
『防波堤』は短編集です。表紙はみなとみらいのクイーンズスクエアのビル群。このあたりは絵になる風景な感じなんですが、やっぱり『警察小説』の表紙だと思って見ると不穏に感じます。おもしろいもんです。
表題作の『防波堤』など合わせて6本の短編が入っています。
なんとなくですが、『神風会』の出番が多めなようなきがしますね。
特に『防波堤』は神風会唯一の組員である岩倉メインの話です。この岩倉さん、無口な感じの印象なんですが、よく警察に目をつけられるみたいですね。まぁ、職業柄仕方ないのかな。
商店街のお祭りからヤクザモノを排除しようと他の人に依頼をしたところ、新しい依頼先も暴力団の息のかかった団体だった、という話です。いわゆるテキ屋がその筋の人たちの商売だって、中学生くらいの頃知ったときは怖かったですね…。まぁ、うちの母親は町内会のお祭りで屋台やっていたので、そういう人だけではないとは思うんですが。
前回の『禁断』で田家川が逮捕されているんですが、今回の短編集のいくつかは田家川逮捕前のものもあるので、時系列がそのあたりなんでしょうね。
しかし、ヤクザ屋さんの商売は手広いですね…。『神風会』のように街の用心棒としての機能がしっかりしていた昔ならいざしらず、『逆風の街』の井田のような人間ばっかりだと怖くておちおち寝ていられませんね…。まぁ、井田はヤクザじゃなかったんですけどね…。
Kindle Unlimited で読みました。
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