金色の魔術師

横溝正史さんの『金色の魔術師』を読みました。
横溝さんの小説は『大迷宮』以来です。

大迷宮
横溝正史さんの『大迷宮』を読みました。横溝さんの小説は『仮面城』以来です。「金田一耕助」シリーズ全28巻もラストスパートです。今回の『大迷宮』が22巻目でした。前回読んだのは『仮面城』ですが、シリーズ的には『大迷宮』の直前の巻は『真説 金田…

これまた横溝先生のジュブナイル小説でした。
しかも、今回も前回の登場人物である立花滋くんが出てきていました。
彼が前回の事件で一躍『時の人』となり、通っている学校でも有名人になって、そのお陰で冒険好きの子供が集まり、ちょっとした探偵団のようなものを結成しているとのこと。
この辺だけだと、とても微笑ましいんですけどね…。
まー、流れとして、近辺で発生した怪しげな事件に首を突っ込んでしまうわけで。
こうなると、親の立場からするとどうしても「困ったな」と思ってしまいます。

滋くんの通っている学校の前に奇術師の格好をした怪しげな人物がいて、マジックを見せながら「子供を7人さらう」と公言します。
…今であれば、この時点でお縄になると思うんですけど、携帯電話なんかがない時代では通報もままならないですね。
で、そうこうしているうちにその通りに子供が何人かいなくなり、滋くんの友人で一緒に探偵団として活動していた子もいなくなってしまいます。

終わりの『解説』にも書かれていたんですが、こういう物語だと登場してくる警察(今回も等々力警部でした)がいささか『ぼんくら』に描かれてしまうのが悲しいですね。
まー、その辺は『金田一少年の事件簿』での剣持警部なんかもそうですけど。
本当は日本の警察は優秀なんだよ…。
そんな、屋敷の中からみすみす監視対象者を逃がしてしまうようなヘマ、実際にはしない、…と信じたいです。

金色の魔術師の『最終目的』については、以前読んだ同じ横溝先生の『迷宮の扉』の中の『片耳の男』の謎解きを『物理的』に大きくした感じでした。

迷宮の扉
横溝正史さんの『迷宮の扉』を読みました。横溝さんの小説は『殺人鬼』以来です。今回は3つの話が入っていました。最初は表題作『迷宮の扉』。東京湾を挟んで建っている2つの洋館、そこに住む元シャム双生児の双子。…なんだか「いかにも」という舞台設定で…

一応、さらわれた子どもたちはみんな帰ってきて、金色の魔術師も捕まって、めでたしめでたし。
…捕まったんですよね?
「へたばった」だけで死んでないですよね?
こんな風に大団円なのも、ジュブナイル小説の魅力だなと思います。

Kindle Unlimited で読みました。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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