横溝正史さんの『金田一耕助のモノローグ』を読みました。
横溝さんの小説は『真説 金田一耕助』以来です。
先日の『真説 金田一耕助』は横溝先生のエッセイ集だったんですが、こちらの『金田一耕助のモノローグ』も同様にエッセイ集でした。
…というか、内容が結構被っているような…。
『金田一耕助のモノローグ』というタイトルなんですが、実際は『Y 先生のモノローグ』なわけで。
この『金田一耕助のモノローグ』も、最近読んでいた『「金田一耕助」シリーズ』のうちの1冊です。
先日同様、『金田一耕助の冒険』の方をシリーズに入れたほうが良かったのでは…? と思ってしまいました。
とはいえ、「おもしろくなかったのか?」と言われれば、まったくそんなことはなく。
確かに『真説 金田一耕助』と内容が被っているものの、これはこれでとてもおもしろかったのでした。
1つ目を引いたのが、タイトルです。
これは、以前『病院坂の首縊りの家』を読んだときにも思ったんですが、なんかちょっと特殊な感じがしたんですよね。
以前読んでいた『「金田一耕助」ファイル』というシリーズの最終巻が『病院坂の首縊りの家』だったんです。
この『「金田一耕助」ファイル』、巻の順番は発表順ではない…と思うんですけど、『病院坂の首縊りの家』までは見られなかった章の名称がちょっと気になりました。
それが、「○○こと ○○こと」という感じのタイトルです。
『病院坂の首縊りの家』の前の巻の『悪霊島』までは、その形式は見られなかったので、ちょっとなんだか気になっていました。
で、そのタイトルのネーミングルール(?)が、今回の『金田一耕助のモノローグ』でも踏襲されていたんです。
最初の章のタイトルは『疎開さん年六カ月 -楽しかりし桜の日々』で、それぞれのエッセイのタイトルが『義姉光枝の奨めで疎開を決意すること 途中姉富重の栄耀栄華の跡を偲ぶこと』というタイトルでした。
『病院坂の首縊りの家』の『法眼鉄馬とその一族のこと 法眼・五十嵐三重の縁のこと』というタイトルに重なるなぁ、と。
前回の『真説 金田一耕助』には『病院坂の首縊りの家』について書かれていたので、それよりも後なのかな…?
いまいち時系列がわからなかったんですが、なんとなく共通項が見えておもしろかったです。
今回も、戦中に岡山に疎開したこと、そこで出会った人たちとの縁によっていろんな話の構想ができたことなどが書かれていました。
戦中は畑を耕したり、近所の人と交流したり、いろんなことをされていたようですね。
そして、戦後。
「これから探偵小説がまた来る」と思って気合が入った、的なことも書かれていました。
金田一さんの話の中でも、戦中を引きずってトラウマのようになっている人たちが出てきたりしましたが、実際にそういう難しい時勢だったんでしょうね。
令和の今からではまったく想像がつかないです…。
当時の世相の一端を知れたという意味でも、今回横溝先生のたくさんの小説を読んでよかったと思っています。
これで、手持ちの横溝先生の本はすべて読みました。
ここまできちゃったら、この先『「金田一耕助」シリーズ』の他の巻が Kindle Unlimited になったら、そっちも読んでいきたいですね。
今まで『金田一少年の事件簿』が大好きだったのに、金田一耕助さんの本は読んだことがなかったので気になっていたんですが、読めて本当に良かったです。
日本を代表する名探偵、まさにそうだなと思いました。
本当に、楽しいひと時をありがとうございました。





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