綾辻行人さんの『迷路館の殺人』を読みました。
先日の『水車館の殺人』の続刊です。

いやー、最後の最後でくるっとひっくり返りましたね!
見事に騙されました…。
ずるいと思っちゃいます…。
でも正直、まぁそこはどちらかと言うと付属的な部分でしたからいいとして。
小説の内容としては、前回の水車館に引き続き、「また館の主が犯人か…」と思ってしまったのは正直ありました。
なので、最後の最後でそういう仕掛けがあって、なんだかすごく腑に落ちたというのが正直なところです。
もし、これが『エイプリルフールのお楽しみ』だったのであれば、彼ら4人は殺されずに済んだ、ということなんでしょうか?
こんなイベントなんだかかわいそうだな…と思っていたところなので、そういう意味でもそうじゃなくて良かったなとは思いました。
まー結局はこういう結果になってしまったですけどね…。
ビリヤードの玉のところは「なるほど、このための迷路だったのか」と思いましたねー。
今回の迷路館の大きなギミックとして、「多分どこかを誤認させるんだろうな」というのが1つありました。
『探偵学園 Q』の『吊り橋村殺人事件』的な。
もしくは、ひょっとしたらどこかの壁が破れたり、迷路そのものが持ち上がったりするんじゃないかなとも思いましたが、さすがにそれはなかったですね。
大きな声を出すと扉が開くとかね。

にしても、私自身がとってもとっても方向音痴なので、こんな家には住みたくないなと思いました。
各部屋にトイレがあって、本当によかったと思います。
漏らすわ。
ビリヤードのボールのところは、同じく『探偵学園 Q』の 『切り裂き島の惨劇』、三郎丸が『死んだ』ところを彷彿とさせました。
また、親指シフトのくだりは、『金田一少年の事件簿』の『学園七不思議』、いわゆる『のち恋い身に暗み生き血の血の名と血吸い貝に砂』を思い出しましたねー。

また、勝間和代さんが親指シフトの素晴らしさをご自身の YouTube チャンネルでおっしゃっているので、それも思い出しました。
ちなみに私はフツーにローマ字入力です。
でもまぁ、普段親指シフトの人がローマ字で入力しろと言われたら、多分ものっすごく大変でしょうね…。
逆もまたしかり、ですけどね…つか、できんわ。
電気のスイッチのところは、先日読んだ『幽霊客船殺人事件』の操舵輪を思い出しました。

まー、やっぱり、隠し部屋的なギミックは心躍りますね。
それがこのシリーズの醍醐味ってことなんでしょうね。
まだまだたくさんあるので、楽しみです。
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