横溝正史さんの『迷宮の扉』を読みました。
横溝さんの小説は『殺人鬼』以来です。

今回は3つの話が入っていました。
最初は表題作『迷宮の扉』。
東京湾を挟んで建っている2つの洋館、そこに住む元シャム双生児の双子。
…なんだか「いかにも」という舞台設定でゾクゾクしてきました。
この話は、中学生向けの『高校進学』という雑誌に、ほぼ1年掛けて連載されたものだったようです。
なので、ジュブナイル小説みがすごくあるんですよね。
でも、ジュブナイル小説なのに、年頃の子どもを2人も殺してしまっていますけど、いいの…?
読み終えて、双子の父親にちょっと違和感があるなーと思ったんですよね。
結局、双子が両方とも殺されてしまったけど、この父親はそんなに悲しんでなくないですか…?
所詮は「遠くの親戚より近くの他人」的な感じ、ということなんでしょうか?
絶対に、自分の子供である双子よりも、部下が殺された方を悲しんでいましたよね…。
『犯人当て』としては、見事に外れました(笑)。
2人のそれぞれの保護者である『憎み合い夫婦』、それが実は手を組んでいて…という展開かと思っていたんですけどね。
まさかそっちだったとは。
まー、近かったっちゃ近かったのかもしれないですけど。
途中で出てきた『コバルト色の髪』で、なぜかドラマ『きらきらひかる』の最後の話、篠原涼子さんの『子ども』の歯に『ストロンチウム90』が見つかる話を思い出したんですけど…なんででしょうか?
結果として、『当たらずとも遠からず』だった感じでしたけど。
2つ目は『片耳の男』。
久しぶりに、金田一さんは出てこない話でした。
『迷宮の扉』との関連で入れたのか、『毎年贈り物をくれる』という共通点がありました。
…これはね、『北斗七星』でピンときましたね!
『金田一少年の事件簿』で言うと『天草財宝伝説殺人事件』みたいな感じ、でしょうか。
…いや、あの『歴代屈指の難易度』と言われた地図のトリックの方ではなく、最後の『天正菱大判』のありかの方です。
たしかに、『船乗り』だったら気づいて当然だったでしょうねぇ。
最後は『動かぬ時計』。
不思議な話でした。
こちらにも金田一さんは登場せずでした。
大事に持っていた時計がある日動かなくなってしまい、裏ぶたを開けたところ見知らぬ女性の写真が…という話です。
多分、その写真の女性は…という感じなんでしょうけど、最後まではっきりとは書いていないんですよねー。
でも、逆にその曖昧さがいい感じで余韻になっているなと思いました。
Kindle Unlimited で読みました。
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