越境刑事

読んだ本

中山七里さんの『越境刑事』を読みました。
中山さんの小説は『作家刑事毒島の暴言』以来です。

中山さんのシリーズモノの1つ、高頭冴子刑事の2作目でした。
…読んだらとんでもなくヘビーでした…。
前回の『逃亡刑事』もなかなかにヘビーなの話でしたが、今回は冴子さん本人も冴子さんが救いたいと思っていた対象者にも、とてもヘビーな展開で…かなりきつかったです。

相変わらず郡山さんがいい動きをしていて、後半は「そんなことできる!?」みたいなスーパーマンのような活躍をしていましたが…それを加味してもまったく気分は晴れない感じですよ…。

『新疆ウイグル自治区』の話、です。
私自身、多分今回のこの『越境刑事』の参考文献に挙げられている清水ともみさんの漫画を、Kindle Unlimited か何かで読んだ記憶があります。
Twitter(現 X)なんかで流れてきたを目にしたのがきっかけだったような気がします。
その内容にものすごくショックを受けました。
本当にこんなことがあるのかと驚いたのを覚えています。
でも…正直当事者じゃないし…と思っていた部分もありました。
今回改めてこの本を読んで、しかも参考文献に清水ともみさんの名前を見つけて、なんだか本当にどうしたらいいんだろう…と思っています。
先日の『作家刑事毒島の暴言』のときも思いましたが、中山先生はこの話書いて大丈夫なのかな…と、ちょっと心配になっちゃいます。

渡航後、冴子さんが拉致されてしまって、『更生施設』に入れられてしまいます。
先に入れられていた保護対象者の女性が、本当に、本当にひどい仕打ちを受けるシーンがありました。
もちろんひどいしきついし悔しいですけど、正直相手が『女』だとなると…こういう展開になるよな…と半ば諦めというか、そんな気持ちになりながら読んでいました。
…本当に何なんでしょうね。
こういう話を読んだり聞いたりすると、「なんで性別なんてものが存在するのか」と、とても悲しい気持ちになります。
冴子さんは『同じ目』には遭わなかったんですが、その理由が「(冴子さんが)大柄で自分のタイプじゃないから」とのことでした。
…まぁ、正直それって『主人公補正』的な感じ、ですよね。
実際にそういうシーンになったら、大柄とかタイプじゃないとか、そういう理由も関係ないでしょうから。
もちろん、冴子さんが受けた拷問もとてもひどかったです。
フィクションだとはわかっていますけど、「あいつらみんな地獄に落ちればいい」と思っています、マジで。

最後は奇跡みたいな展開で何とか助け出されました。
首謀者も無事確保できました。
とりあえずは大団円のような感じにはなっています。
でも、結局保護対象者の女性の心は壊されてしまいました。
日本に戻ったところで、きっと今までの生活は送れないでしょうね。
そもそも、良くしてくれていたバイト先の店主も同僚も殺されてしまいました。

まぁ、どんよりしてきたので、ちょっと気を取り直して。
途中で渡航の際に『成田空港』が出てきたので、冴子さんがほんのちょっとだけ出ていた『こちら空港警察』の面々も出てくるかな、と期待したんですけど、それはなかったですねー。

ちょっと残念。

冴子さん自身もやばそうな薬をいっぱい飲まされたわけですし、後遺症とか大丈夫かな…。
拷問を受けたので手の指も多分バキバキでしょうし…。
その辺は、ちゃんと全部治って仕事に復帰できることを祈っています。
多分、次回作がすでに発売されているので、治った…んだと思いたい。

こうやって女の人ががんばってることで、救われてる人もたくさんいるでしょうね。
読んでいてもかなりしんどかったんですが、実際にはきっともっとしんどいことが展開されているんでしょう。
本当に、どうしたらいいのかわからないです。
『薬屋のひとりごと』の『選択の廟』の最後のあたりで『とても平和で、気の長い「乗っ取り計画」』というフレーズが出てきたのを思い出しました。

今回のこの話は、これとは真逆の『ジェノサイド』…というのでしょうか。
そもそも『ジェノサイド』なんて言葉、使ったこともなかったです。
日本は『ジャニーズ問題』で海外から厳しく糾弾されましたよね。
そういう同じようなこと、この問題でもできないものなんでしょうか?
読んでいて、ものすごく悲しくなって、なんとかならないかなと思うんですけど、個人で何をしたらいいのかがわからないです。
毎月微々たる額ですが募金をしているんですが、その募金先では『新疆ウイグル問題』にはタッチしてないっぽいんだよな…。

Kindle Unlimited で読みました。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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