脳を鍛える! 人生は65歳からが面白い

読んだ本

川島隆太さんの『脳を鍛える! 人生は65歳からが面白い』を読みました。
川島さんの本は初めてです。

『脳トレ』の東北大学・川島教授の本です。
正直、例のポリゴン製でカクカクしたお顔ばかり浮かんでしまいます…。
樺沢先生はよく「脳トレは認知症には効果がない」とおっしゃっているので、正直どっちがどうなのかよくわからないんですが…。
発症してしまっている人には効果がある、ということなんでしょうか?

本書の副題は『人生は65歳からが面白い』です。
確かに健康寿命が70半ばだと考えると、65歳というのはこれから何かがんばれるっていう最終ラインかなと思います。
本書にも書かれていましたが、川島教授自身、『高齢者』として郵便物が送られてきたりしたことにかなりショックを受けられたそうです。
まぁ、きっと自分もショックを受けるだろうなぁ…という予感はありますね。
それが「がっかり」するだけで済むように、実際にここが悪い・ここも悪いのようにならないように、これからもちゃんと運動していきたいと思っています。
やっぱり散歩やウォーキングは大事ですし、筋トレも効果があるみたいですし、料理をしたり紙の辞書で調べたり、本を読んだりということが脳にはいい、と改めて理解しました。
細かく書かれている点では、『テレビドラマなどを観ていてすぐに泣いてしまうなど、「年を取って涙もろくなった」というケースも前頭前野の衰えが関係しているかもしれません」と書いてあったんですが…。
私は、物心ついた頃からずっとすぐ泣いてしまうタイプなんですけど、それは大丈夫なんでしょうか…?
歳を取って『もっと涙もろくなる』ってことはあり得るのかな…。
もう、ずっと泣いてなきゃいけないいけなくなっちゃうんでしょうかねぇ…。

本書では、川島教授が「『脳トレの教授が認知症になった』と SNS で嘲笑されないように、いろいろやっていく」というようなことが書かれていましたが…まぁ確かにそうですよね…。
「川島教授が認知症になった」なんてことになったら大問題ですし、今まで出してきた著書やゲームソフトなんかも信頼度が落ちてしまうかもしれませんからね…。
ある程度年齢を重ねるとほとんどの方は認知症になってしまうようですが、川島教授にはギリギリまで突き進んでいっていただきたいです。
「鍛えていれば大丈夫なんだ」的なエビデンスを確立していただきたいですね。

「『単語が思い出せない』にはタマネギが効果的」と書いてあったんですが、これも嬉しかったです。
うちでは人参とタマネギはかなり使用頻度が高い野菜なので、これからもたくさん消費していこうと思いました。
それから、お酒はやっぱり脳にとっては良くないもの、だそうで。
少量だろうが何だろうが、とにかく飲まないことに越したことはないとのことでした。
さらに「下戸の私には痛くも痒くもない結論ではあります」とありました。
川島教授が下戸だと知って、ちょっと親近感を覚えましたねー。
私も、飲めないですし、もう何年も飲んでいないです。

「長年一緒にいると、「言わなくてもわかってくれる」と思いがちかもしれませんが、この実験結果からもきちんと会話をすることが、夫婦の心の絆を深め、コミュニケーションの質を高める第一歩だということがわかるのではないでしょうか」とありました。
以前読んだ『夫のトリセツ』のあとがきに「阿吽の呼吸で何でも伝わる」「着物を着始めるとすぐに裾を持ってくれる」みたいな話がありました。

その関係自体は素晴らしいとは思うんですが、私自身は「そこまではなー…」と思っていました。
やっぱりちゃんと伝えて言いたいことは言って、コミュニケーションを取って行くのが大事だとわかり、安心しました。

おもしろかったのは、家で臨場を迎える人に『お迎え現象』と呼ばれる事象が多く見られる、と書かれていた部分です。
『お迎え現象』というのは、自分の死期が近い時に、枕元にお世話になった人とかが立ってくれるおかげで心安らかに亡くなることができること、とのこと。
病院ですと不思議とあまり起きない現象らしくて、なんか「なるほどなー」と思ってしまいましたねー。
以前読んだ『人はどう死ぬのか』にも『死は誰も練習することができない』と書いてあったのを思い出しました。

その一大イベントを、ちゃんと自分でハンドリングして自分の好きなように迎えられるように、準備を怠らずに生きたいなと感じました。

ここ最近、なんとなくヘビーめな小説ばっかり読んでいたので、「川島教授に癒されたい」という気持ちで読んだんですが(笑)、とてもおもしろかったのでよかったです。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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