犯人に告ぐ3 紅の影 下

読んだ本

雫井脩介さんの『犯人に告ぐ3 紅の影 下』を読みました。
先日の『犯人に告ぐ3 紅の影 上』の続刊です。

犯人に告ぐ3 紅の影 上
雫井脩介さんの『犯人に告ぐ3 紅の影 上』を読みました。先日の『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼 下』の続刊です。『犯人に告ぐ』シリーズ第3弾です。なるほど、やっぱりこういう感じで、巻島さんの好敵手にリップマンまたはワイズマンを仕立てるというのが『...

リップマン最期はこういう感じかー…。
なんだかちょっと虚しくなってしまいました。
「最後のしのぎ」って言っていましたが、それをやらずに逃げていれば、今頃どこかで静かに暮らせていたかもしれないですね。
まぁそんなことは許されないですけど…。
でも、淡野みたいな詐欺師だったとしても、やっぱり死ぬと悲しむ人ってたくさんいるんですよね。
そういう意味でも、やっぱり犯罪なんか起こしてはいけないんだなと思いました。
結局、由香里さんが機転を聞かせて畑にでも埋めたのかなー。
彼女も言ってた通り、いつかはお母さんと同じ墓に入れるといいんですけどね。
次回作で、巻島さんに亡骸を見つけてもらえるような展開になるといいんですけど…。

そして渉が、何というか、『噛ませ犬』みたいな感じにならなくてよかったと思いました。
自分で「リップマンだ」って言い張ってるのは自由だし、好きにすればっていう感じです。
淡野は非常に冷酷な男でしたけど、渉みたいなチンピラ上がりみたいな子をかわいがるような一面もありました。
人間として、本当に嫌なだけのやつというわけではなかったってことですよね。
もう少し違う生き方ができていたらな、とやはり思ってしまいますね…。

さて、『ポリスマン』ですが。
青山くんはポリスマンではないみたいですね…。
私がはもう、途中から彼がポリスマンだって思いながら読んでいたので、「急にそんなこと言われても…」っていう感じです。
本当なのかな? なんかじゃあ一体誰が? って思っちゃいます。
悩ましい。
あの、住宅街での逃走のときに、リップマンの捜索をしていた人の誰かということですよね?
それもすらもミスリードなのかな?
…考えるのめんどくさいからいいかー。

最後に、ワイズマンだけはちゃんと逮捕してほしいなと思います。
「高みの見物しやがって、このやろう」っていう気持ちが強いです。
ああいう人をのさばらせておいてはいけないですよ。
きっと、世間を味方につけた感じの大きな戦いみたいになるんでしょうけど…。
メディア王的な感じですからね、大きなラスボスになりそうです。
そこまで、巻島さんには頑張ってほしいなと思います。

まず、『犯人に告ぐ1』(便宜上)は2004年発売です。
『犯人に告ぐ2』は2015年。
『犯人に告ぐ3』は2019年。
まー、1と2はそこまで繋がっている感はなかったので、長く開いても仕方ないかな、とも思えます。
でも、2と3はかなり繋がっている感じなので、待たされた4年は長かったでしょうね…。
そして、3とまだ見ぬ4はガッツリ繋がっていてほしいので、できればもうでててほしいと思うころなんですが…。
すでに5年経過ですね…。
物語の中での時間経過は、多分1から3まで、たしか2ヶ月も経ってない感じ…ですよね?
濃密ですね…。
あまり時間が経ちすぎちゃうと、1との整合性が取れなくなっちゃいそう。
そのうち、より優れた AI の技術を捜査に投入する話とかになっちゃいそうですもんね…。
ともあれ、ぜひとも完走していただきたいと思います。
楽しみに待っています。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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