決定版 8歳までに知っておきたい! 幸せな女の子の育て方

読んだ本

和田秀樹さんの『決定版 8歳までに知っておきたい! 幸せな女の子の育て方』を読みました。
和田先生の本は『医者が教える50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」』以来です。

女の子を育てる上で、ちゃんと分かっておきたいことなどが書かれた本です。
タイトル通り女の子に特化した本ではありますが、『子育て』という大きなくくりでも納得することは多かったなと思いました。

全体を通して語られていたのは、『「女の子だからそんなに勉強しなくていい」などとは決して思わないように、本人に言ったりしないようにしましょう』ということです。
昔と違い、今の時代では『幸せな結婚をして専業主婦で一生を終える』ということはほとんどできない世の中になったので、『誰でもきちんと勉強をして自分で稼げるようにしていかなければいけない』と繰り返し書かれていました。
それは、私も納得だなと思います。
というか、『今の時代』どころか私が10代だった頃(30年くらい前)から結構そうなっていたかな、と思います。

本書には何回も「昔は○○だった」と書いてあるんですが、その『昔』というのがいつの時代を指しているのかを考えました。
和田先生は1960年生まれ、私の両親は1954年生まれなので、まぁ乱暴にくくれば同じぐらいの年代と言えると思います。
確かに、私の母は自分の父親(私の祖父)から「女は学をつける必要がない」と言われて、進学校に通っていたにも関わらず大学進学を諦めたようなので、私は小さい頃から「大学には行きなさい」とずっと言われて育ってきました。
なので、和田先生が言う「昔」というのは、ご自身が子供の頃ということでいいのかな、とは思いました。
私が子供の頃、今から30年ぐらい前の時点でも、私の両親は私や妹に対して「勉強しなくていい」「女の子は結婚して幸せになるのが一番」なんて1回も言ったことがないので、そこは両親に感謝すべきでしょうね。

「女の子の方が早熟」というのは、まさにそうだなと思います。
娘を育てていてもそう思いますし、自分が子供の頃もそう思っていました。
特に私は女子高だったので、高校の時に男の子をほとんど見ていません。
なので、大学に進学したときに、子供が急に大人になったみたいな驚きがありました。
高校の3年間って、男の子は心身ともにはすごく成長するんだなと思いましたねー。

本書の中ですごく良いと思ったのが、『子育てのプラン・子育ての方針・グランドプランをしっかりと定めましょう』というところでした。
『「嘘をつかない」とか、そういう基本的なことはちゃんと守りましょう、それを家庭でぶれない教育方針として提示しておけば、そこで育った子供はそんなひどいことになったりしない』書かれていました。
そこに書かれていた『グランドプラン』はすごく納得できるものでしたし、うちでもそのように思って育てているなとは思いましたが、改めてちゃんと提示したことがなかったなとも思いました。
今更掲げるのもちょっと恥ずかしい気もしますけど、でもちゃんと明示したほうがいいですね。

うちの娘は、あんまりちゃんとしゃべらないことが多くて、それがすごく気になっているですよね。
「ちゃんと自分の言葉で伝えろ」と何度も言ってるんですが、言い過ぎると逆にシュンとなっちゃってしゃべらなくなってしまうので、そこは本人の性格に合わせてカスタマイズしていかなきゃいけないんでしょうね。
でも、やっぱり自分の意見を主張するというのは、男女問わずこの先絶対に必要な能力だと思うので、伝え続けていきたいなとは思います。

精神科医の樺沢先生がご自身の YouTube チャンネルでおっしゃっていましたが、男女別でスマホの利用時間を見てみると、男子はゲーム、女子は LINE などのコミュニケーションツールの使用の方が多くなっているとのことでした。
それはこの本にも書かれていて、やっぱり LINE に縛られてしまって、即レスしなければ仲間外れにされてしまう的な同調は圧力・脅迫観念みたいなのがあって、スマホに釘付けになってしまうことがあるので、「その辺は気をつけて丁寧に対応していってください」と書かれていました。
…今の時代は大変ですね…。

本書の最初の方に『クラス社会化するニッポン』というのが書かれていました。
生まれたときの『クラス』、上流・中流・下流の中で一生終えてしまう、そのクラスの中で結婚相手を見つけてずっとその中から抜け出せない、という話です。
アメリカではもうずっとそういう『クラス社会』『格差社会』になってしまっていて、和田先生がアメリカ留学しているときにそれを肌で感じたようです。
「日本ではそうならないといいな」と思っていたそうなんですけど…もうすでに『そう』なってしまったようです…。
別に、全員が全員上流を目指さなければいけないというわけではないですけど。
でも、『いい人』と結婚したいと思うんだったら、やっぱり自分も『勉強』しなければいけないというのは、いろんなところに書かれていますよね。
大学や社会で出会う人と結婚する確率の方が普通に考えれば高いわけで、『ちゃんとした人』がいる確率が高いところに行くには自分の学力なんかも必要、ということですよね。

先ほども書いたことですが、やっぱり「女の子は勉強しなくていい」と言われないで育ったのは、本当親に感謝です。
私は2人姉妹で、妹は大学院卒、私よりも学歴が高いわけです。
2人とも一応理系で(私はかなり『なんちゃって』ですが)、それなりにがんばって勉強してきたタイプだったので、そのように育ててもらえて良かったなと思っています。

『娘 = 自分の分身ではない』と書かれていました。
まぁ、自分ではそう思っていないつもりではいるんですが、それはちゃんと意識しないといけないなと思いましたねー。
娘は娘、私は私なので、きちんと彼女が1人で自立して生きていけるように、成人あたりまではサポートし続けようと思いました。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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