横溝正史さんの『死神の矢』を読みました。
横溝さんの小説は『貸しボート十三号』以来です。

今回は2つの話が入っていましたが、そのうちの1つはまた再掲でした。
しかも、また『人面瘡』から…。

『人面瘡』は名作揃いだった、ということなんでしょうか。
1つ目は表題作『死神の矢』。
自分の娘の婚約者を、那須与一よろしく湖面に浮かべた的を弓矢で射抜けるかどうかで決める、と。
最初は「ふざけた父親だなー」と思ってしまったんですけど、なるほど「そいつらを一堂に集めて…」という計画でした。
どんな気持ちでこれを実行したのか、と思うと…「辛かっただろうな」と。
長い間一人でがんばって娘を育ててきて、一段落ついた矢先、これから自分が再び愛そうとしていた女性だったわけですからね。
しかし、こんな気持ちの悪い奴が3人も集まってくるなんてねー、いやですねー。
今回は、舞台を用意していた人と実際に犯行を行った人たちが違っていて、しかも本人同士でそれを干渉してなかったという事件でした。
過去の金田一さんの事件でもたまにあったパターンですね。
なので、それがすんなり解けなくて難しかったポイントだったんでしょうね。
2つ目は『蝙蝠と蛞蝓』。
こちらが『人面瘡』からの再掲でした。
今回改めて読んだんですが、やっぱり下宿って怖いなーと思っちゃいましたね。
『下宿』といえば、あだち充先生の『陽あたり良好!』っていうイメージなんですけどねー。
頭の中で何を考えるのも本人の自由ではありますけど、やっぱり口に出したり他にアウトプットしてしまったら、ある程度の責任が伴っちゃいますね。
まぁ、今回は金田一さんに感謝していただきたいですね。
しかし、金田一さんもこの彼の『小説もどき』を読んだんでしょうかね…。
まぁ、読んだんでしょうね。
どんな気持ちで読んだのかと…思うと、ちょっとおかしいような、かわいそうなような。
Kindle Unlimited で読みました。
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