法月綸太郎さんの『新装版 密閉教室』を読みました。
法月さんの小説は『頼子のために』以来です。
こちらが法月綸太郎さんのデビュー作とのこと。
はー、なるほどー、なんだかいろいろすごいな、と思いました。
何がって、『目次』的には第5部まであるんですが、その中に小さな章があって、その小さな章は全部で147あるんです。
その、147全部に、題がついているんですよ…。
すごくないですか、その『執念』みたいなもの…。
途中まではわかりやすく、理解ができていたんですが、最後「本当は誰が殺したのか?」というあたりになって、なんだかもう…本当に訳がわからなくなってしまいました。
結果としては、『コーダ』の前の最後の147章で、主人公の工藤くんと吉沢さんが話していた人物が犯人ってことで大丈夫でしょうか…?
さらに、一番最後に『コーダ』というわずか数行の部分があって、そこの内容もなんだか不穏な感じなんです。
本当よくわからなくて…Gemini に聞いてみたんですが、「『コーダ』の直前までの部分全部が、『コーダ』で『返信』を書いてくれた人に対して当てた手紙だった」、と…。
えっと、全部創作?
それとも回想??
回想からのアレンジ???
なんだかとっても怖いです…。
「理解しようと努力はしましたが、血胸分けがわかりませんでした」とありました。
要するに、「こんな長い手紙を渡されても…」という感じで振られちゃった、ってコト?
本当にわからなくて、ちょっと困ってしまいました。
わずか数行ではあるものの、日付なども書かれているんですが、本当によくわからなくてねぇ…。
違和感は他にもあって、例えば教室中の40個以上の机と椅子がなくなってしまって、「それがどこにあるか?」というのが最初の謎だったんですが。
「机を隠すなら他の教室でしょ」と思っていて、案の定そういう展開だったんですが、冷静に考えたら、自分が学生だったころにクラスに見知らぬ机があって、廊下の方で警察沙汰ぽくなっていたら、警察に進言しないですかね…?
(私は警察好きなので「なんか知らない机があるんですけどー」とか言って、刑事さんに話しかけてしまいそうです)
学生の時って、『席』とかにかなり敏感ですよね。
あと、何といっても、喋ってることが厨二病っぽい人が多いな、っていう感じです。
…時代なんですかね…。
私が高校生だったのは90年代後半なんですが、こんな会話するかな…と思ってしまいます。
でもまぁ、それは『<古典部>シリーズ』なんかを読んでいたときにもそう思っていたので、仕方ないんですかね。
それから、『高校生探偵』でもない工藤くんに、警察が協力を要請するというのも、なかなかおもしろいですね。
『犬塚』と『大塚』の下りは「なるほど!」と思ってしまいました。
まさか、『点』を1つ書かないだけで別人になりすまして、見事目をくらませるとは。
これは即席のコンビを組まざるを得なかった2人にとっては、まぁ致し方ないというか…。
致命傷ではあったんでしょうけど、本当にそういうこともありそうだな、と思ってしまう話でした。
教室で血まみれの人が倒れていて、その教室からは机とか椅子が全部片付けられてしまっていて…という、こういう状況が全部うまく説明できる謎解きだったのに、結局誰が殺したのかがいまいちはっきりとわからなくて悔しいです。
東野圭吾さんの『どちらかが彼女を殺した』を思い出しました。
「内側からガムテープの目張りがしてあって」という下りは、以前読んだ『マレー鉄道の謎』の時に考えていた『名探偵コナン』の『バスルーム密室事件』を思い出しました。
まー、こっちの方が先ですよね。
この本には『ノーカット版』と言われているものもあるらしいです。
それだと、もうちょっとボリュームが増えていて詳しく書き加えられているらしいんですが、そちらを読むべきだったんですかね。
でも、どうやら結局ははっきりとは書かれていないみたいなんですよねー。
おもしろかったんですけど、すっきりしなくて悔しかったなーと思いました。
Kindle Unlimited で読みました。
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