横溝正史さんの『支那扇の女』を読みました。
横溝さんの小説は『金田一耕助のモノローグ』以来です。
今月に入って、Kindle Unlimited のラインナップが変更になり、以前読んでいた『「金田一耕助」シリーズ』の続きが読めるようになったんです。
これは嬉しい…!
ということで、早速続きから読むことにしました。
前回最後に読んでいたのは『扉の影の女』でした。
それが7冊目だったので、今回は8冊目の『支那扇の女』からです。
今回は中編が2つでした。
最初は表題作『支那扇の女』。
これはね…怖い話でした。
夫の悪意がひどいですね…。
こういう、ナチュラルに人をいじめる人ってたまにいますけど、「復讐されるかもしれない」とは考えないものなんでしょうか…?
今回は、ある意味自業自得、当然の帰結だとも思ってしまいますけども。
現代よりももっと封建的だったこの時代に、夫からこんな風に少しずつじわじわと精神的に追い詰められて…。
そりゃ、いつかはおかしくなるか、爆発するか、もしくは憎しみが頂点に達するか、ですよねー。
しかし、夫のやっていることもかなり巧妙でした。
「読んではいけない」と言っている本をさり気なく寝室においたり、「墓を開けたら出てきた」と言って本人に似た人の肖像画を見せたり。
一方で、いろんなところでもおんなじようなことをやっていたわけだから、それはもうナチュラルボーンサディストだったわけですね。
であれば、まーー仕方なかったのかもしれないですね。
結局、『犯人』は死んでしまったんですけど、これはかなり同情の余地があるなぁ、と思っています。
そういえば、今回も『多門修』くんが出てきていました。
前回の『扉の影の女』や『病院坂の首縊りの家』にも出ていて、金田一さんのアシストをしていました。
結構活躍していたんですねー。
2つ目は『女の決闘』。
なかなかに策士だな…と、思わず思ってしまいました。
前妻と別れた作家とくっついたけど、その作家は実はゴーストライターに書かせていたから、本人にはほとんど才能がなかったようで。
しかも、そのゴーストライターが元妻だったもんだから、これからその作家の作品が世に出る見込みはほぼなしです。
今更別れるのも大変ですし、前妻はムカつくし…ということで仕組んだのが、今回の殺人未遂と殺人でした。
『ゴーストライター』というところで、以前読んだ『吸血蛾』に少し似ているような感じがありました。
最初の被害者が自分になれば、かなりの目くらましになりますもんねぇー。
今回は、元妻の外国に行ってしまった友人からが、金田一さんに手紙を送ってくれたお陰で、真相がわかりました。
でも、どうして本人がちゃんと言わないかなー。
よくわからずモヤモヤしてしまいました。
なにか言えない理由がありましたっけ?
また再開できて嬉しいです!
今回はあと12冊くらい読めそうなので、楽しませていただきます。
Kindle Unlimited で読みました。
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