綾辻行人さんの『奇面館の殺人 下』を読みました。
先日の『奇面館の殺人 上』の続刊です。

これで、『館シリーズ』はすべて読み終わってしまいました。
感慨深いですが、喪失感でいっぱいです…。
今回は『首の切断』と『指の切断』がありました。
そこから考えると、普通だったら『入れ替わり』を想像しますよねー。
ただまぁ、「もっと普通に【 推理小説っぽくなく 】考えるのであれば、確かに違う結論だよな…」と反省しました。
ついつい、そっちの派手な方に飛びついてしまいがちですねー。
『首の切断』と『指の切断』を別々に考えたときに、確かに『指の切断』だけだったら違う可能性を真っ先に考えたと思います。
そこに『首の切断』が混ざってしまったので、『入れ替わり』という結論に飛びつこうとしちゃったんですが…。
確かに『結論』と『過程』が違いますねー。
結末まで読んで納得、「なるほど、殺人は想定外だったのか」と。
しかも、仮面が外れなくなった理由にもちゃんと納得できましたし、すごくすっきりしましたねー。
そもそも、一番最初のシチュエーションが『いかにも』という感じだったので、やっぱりついつい派手な方に飛びつきがちになってしまいますけどね。
『真犯人の不用意な発言』が犯人の解明に結びつくのは、私の好きな『金田一少年の事件簿』で言うと『墓場島殺人事件』や『速水玲香誘拐殺人事件』なんかを思い出します。
『怪盗紳士の殺人』の方は、怪盗紳士の正体がわかって発言が嘘だと分かったので、ちょっと毛色が違うかな、と。
にしても、上巻で見た招待状の宛名と送り主のところですが、「名前言ってないよね?」と思ったんですけど。
実際に戻って読んでみたら、ありました。
ものすごく驚きました。ずるいなー(笑)。
と言っても、まぁそれが分かったからと言って、私にとっては何の足しにもならなかったと思いますけどねー。
しかし、隠し通路が一方通行だったり、いろいろ仕掛けがあったりしましたけど、犯人はよく機転を効かせてうまく乗り越えたよな、と思います。
私が犯人だったら、隠し通路を使って電話かけに行った後、うっかり扉を閉めてしまって戻れなくなりそうだなぁと思いますよ…。
まぁ、私はかなりおっちょこちょいなので、そうなりますね。仕方ないです。
だからまぁ、自分が殺人のトリックを考えなければいけないシチュエーションには、ならないように気をつけたいと思いました。
『館シリーズ』最終作、おもしろかったです。
そうですねー…やっぱり1番は『十角館の殺人』になっちゃうかな…?

これは、仕方ないと思いました。
ドラマもおもしろかったですしね。
次は、『時計館の殺人』ですね!

まさかのトリックにしびれました。
自分がその中の登場人物だったとしても、気づかなかっただろうなーと。
なので、やっぱり次のドラマ化は『時計館の殺人』でお願いしたいですね。
でもまぁ、順番的に『迷路館の殺人』か『水車館の殺人』なんだろうなぁ。


次が『館シリーズ10作目』、『最終作』と公言されているものですね。
すでに連載は開始されているようで、タイトルは『双子館の殺人』とのことです。
2023年7月から連載されているとか…。
完結予定はいつなんでしょうか?
いつ書籍化されるんでしょうか?
とっても楽しみですね。
そして、私以上に楽しみにしている人がたくさんいるでしょうから、綾辻さんはとっても大変ですね…。
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