綾辻行人さんの『奇面館の殺人 上』を読みました。
先日の『びっくり館の殺人』の続刊です。

既刊としては最後になる『奇面館の殺人』。
その上巻を読み終えました。
一応、この『館シリーズ』は全10作でおしまいにすると公言されているんですよね。
今回のこれが9作目。
残りは今連載中の『双子館の殺人』だけになってしまいました。
『奇面館の殺人』というタイトルから、どうしても私の年代だと『3年奇面組』もしくは『ハイスクール! 奇面組』を思い出してしまいます。
まぁ、仕方ないですね(笑)。
もちろん、ギャグテイストの小説ではまったくありませんでした。
今回は一番最初からちゃんと鹿谷さんがいて、ある人物から頼まれてその人の身代わりとして『奇面館』に赴いています。
雪が深くて孤立状態になってるし、仮面は被せられてるし、被害者は頭と指なくなってるし…みたいな、コテコテな感じの推理小説です…!
『時計館の殺人』に引き続き、「キタキタキター!!!」とテンション爆上がりでした(笑)。

『金田一少年の事件簿』で出てきそうなシチュエーションですねー。
人が死んでるから不謹慎ではあるんですけど、やっぱり『中村青司の館』なので、きっとここにも隠し扉とかそういうものが存在してるんでしょうねー。
『仮面がいっぱいある』ということで連想するのは、『露西亜人形殺人事件』の覗き窓とかですね。
あとはまぁ、普通に入れ替わりを疑う感じですかね?
『雪霊伝説殺人事件』とか『人狼ゲーム殺人事件』とか。
今回は登場人物がみんな同じ格好をしているということで、どちらかと言えば『人狼ゲーム殺人事件』の方ですかね。
それから、『仮面を被せられた』となると、『ゲームの館殺人事件』みたいに何か特殊なメガネを使われているとかでしょうか?
かと言って、別にバイタルのチェックなんかをされてるわけではないから、『蟻地獄壕殺人事件』のようにその機器で誰かになりすますみたいなことはなさそうな感じです。
まぁでも、やっぱり仮面をかぶっていますし、頭を持ってかれていますから(すごいワード)、きっと何かあるんでしょうね(そりゃそうだ)。
にしても、この『館シリーズ』でも久々、『時計館の殺人)以来ぐらいの本格的な感じがします。
すっごく楽しいですね!
さて、あと何人ぐらい死んでしまうのか、という不謹慎な期待もあります。
でもまぁ、途中で誰かが言ってた通り「睡眠薬で眠らされてマスクつけられているわけだから、殺したいんだったらその隙に殺してるよな」と。
ひょっとして、もう殺してる…?
今回は上下の2巻なので、次は下巻、そして既刊の『館シリーズ』ラストです。
あー、さみしいなー。
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