夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER

読んだ本

森博嗣さんの『夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER』を読みました。
先日の『幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC』の続刊です。

今回、萌絵にとってはかなり厳しい事件になってしまったんじゃないかなと心配しています。

物語の構成的に、前回の『幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC』と対になっている感じでした。
あちらには奇数章しかなくて、こちちは偶数章しかなくて、という構成だったんですが、それの時系列がぴったりと噛み合ってるかどうかは、ちょっと分かりませんでした。
ただ単に、便宜上そうしているだけ…なのかも?
こういうとき、やっぱり Audible だと不便だなーと思ってしまいます。
2つの事件を同時進行的に起こしたのは、犀川先生と萌絵がこっちの事件の専従になってしまったら、すぐにトリックを見破ってしまいそうだから、という理由なんでしょうか?

結局、お兄さんの素生さんは殺されていなかった、ということなんですよね。
なんだか拍子抜けしたというか…でも、良かったなと思いました。
私も途中まで、素生さんは多分犬と一緒に殺されたんだろうなと思ったので、すごく悲しく思っていました。
でも、最後の最後、東京駅でばったり出会えました。
それもすごい偶然だな、と思います。
東京駅ってめっちゃくちゃ広いですよね…。
それでも、萌絵が機転を効かせて、素生さんの存在が確信できるものをもらったというのも、すごいなと思いました。
彼は、いつどの段階であの家からいなくなってしまったんでしょうね。
今回のことをまったく知らないということは、誘拐事件が発生した例の日よりも前にはもういなくなっていて、それをずっと隠されていた、ということで大丈夫でしょうか。
その辺が正直よくわからなかったです。

にしても、杜萌は萌絵へのメールの中で「杜萌@本郷です」と書いてありました(多分。Audible なので字面はわからない)。
『本郷』の『T大』といったら『東京大学』でしょう。
ものすごく頭のいい子のはずなのに…そんなわけのわからない変な男と付き合って、結局犯罪に手を染め、人を殺してしまったんですね…。
なんだか本当にもったいないなと思います。
家庭環境も複雑ではあったかもしれないですけど、だからといって罪を犯していい理由にはならないですよね…。
以前読んだ和田先生の『決定版 8歳までに知っておきたい! 幸せな女の子の育て方』に、「家庭の中で方針がしっかりとしていれば、子供は自ずと正しく育つ」みたいなことが書いてありました。

簑沢家は…どうだったんでしょうね。
お父さんが若干亭主関白過ぎるかもしれないですけど、時代的には仕方ないとも思います。
結局は杜萌はあんな風になってしまったわけでですよね。
どこをどうしていればよかったんでしょうかね…なんて思ってしまいます。

結局、最後の最後、杜萌がどうなったかというのは書かれず終わってしまいました。
できれば警察に捕まる前に出頭してほしいなと思います。
『解決編』のちょっと前に、お姉さんに「アメリカで生活する」と言っていましたが、バレていなかったらそうするつもりだったんですかね。
どこまで遡れば、こんな結末にならずに済んだのかなと。
そもそも、母親が再婚しなければお兄さんにも会わずに済んだわけですから、そんなところからやり直さなきゃいけないんでしょうか。
あの夏の日に、変な嫉妬心を起こさずに、兄を誘惑したりなんかしなければよかったんでしょうか。
あれはもちろんやってはいけないことだとは思いますが、やきもちを妬いてそういう行動に出るという気持ちも、分からないでもないですね…。
むしろ、よくあそこで『最後』までいったりしなかったな、という感想ですけど。

今回は、犀川先生があんまり出てこなくて、正直寂しかったです。

Audible で読みました。

[AD]夏のレプリカ REPLACEABLE SUMMER
[AD]Audible
さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

さちこをフォローする
読んだ本
シェアする
さちこをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました