壺中美人

読んだ本

横溝正史さんの『壺中美人』を読みました。
横溝さんの小説は『死神の矢』以来です。

死神の矢
横溝正史さんの『死神の矢』を読みました。横溝さんの小説は『貸しボート十三号』以来です。今回は2つの話が入っていましたが、そのうちの1つはまた再掲でした。しかも、また『人面瘡』から…。『人面瘡』は名作揃いだった、ということなんでしょうか。1つ…

今回は2つの話が入っていました。

1つ目は表題作『壺中美人』。
正直、表紙の絵を見ると…どうにも『美人』には思えず…と複雑な気持ちでした。
まぁ、それは置いておくとして。
今回は、本当にたまたま金田一さんと等々力警部がテレビ番組を見ていたから解決につながったものの、そうじゃなかったら…という感じはありましたねー。
たまたま自分に懐いただけの戦災孤児をずっと育ててきたのは「偉いな」と思うものの、性別を偽らせ、自分の愛人としたのはどうにも…。
なんか、気味の悪い『源氏物語』的な感じが拭えません。
やっぱり、そういう『ドリーム』って、ある人にはあるんでしょうか。
この人にすがりつかなければ、ひょっとしたら違う人生だったのかもしれない、と思うと、やっぱりここでも『大人が悪い』と思わざるを得ないですね。
しかも、こんな最期だったわけですし。
しかし、最初に刺された巡査のラブコメ的『ラッキースケベ』演出が、まさか犯人の特定につながるとは思ってもみなかったので、驚いてしまいました(笑)。

もう1つは『廃園の鬼』
これはなんだか悲しい話でした。
以前にもあった、『真犯人をかばって、いろんな人がこっそり奔走している』というパターンではありました。
結局のところ、動機がよくわからなかったのと、教授を生の世界に留めた『偉大な研究』が何なのかがわからなかったのが、まーちょっと残念ではありました。
研究に関しては、難しいものだったら教えられてもわからないでしょうけどね。
感想としては、「芸能人と一般人が結婚するのは、やっぱりかなり無理があるんだろうな」というのが本音、というか。
『この物語』に無理があるというのではなく、芸能人と一般人では住む世界が違いすぎて常識が違いすぎてわかり合えないじゃないかと思いました。
お互いの行動原理の違いで、きっと今までもいろいろイラッとすることがあったんだろうな、と思います。
それが爆発して…という感じだったんでしょうか。
この時代の芸能界のことはわかりませんが、やっぱりいわゆる『テレビで見る人』はテレビでだけ見ていた方がきっと幸せなんじゃないかなー、なんて。

Kindle Unlimited で読みました。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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