入間人間さんの『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 11 ××の彼方は愛』を読みました。
先日の続刊です。
いやー…これは…。
なんというか、うーん、すっごい後味悪い。
読まなきゃよかったと思うくらい。
まぁ、それこそが『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』なのかもしれませんが…。
表紙はセーラー服を着た美少女二人。
頭に包帯を巻いた少女『あゆ』とバットを持った少女『まい』だそうです。
なんとびっくり、『僕』とまーちゃんの子供なんだそうだ。
…よく子供作ったな、まじで。
しかし、『あゆ』と『まい』だなんていい名前ですねー。
『おわだまさこ』さんと『かわしまきこ』さんのようですね。
って、ちょっと違うか。
(雅子様がご結婚されたとき、お二方の旧姓のお名前が一字飛ばしで同じ → 奇数文字を入れ替えても同じ名前になる、と話題になったことがありました)
『あゆ』は『僕』に似ていて、『まい』はまーちゃんに似ているんだそうです。
やっぱり『僕』って美少年だったんですね。顔見たかった。
双子の姉の『あゆ』は、ある時を境に妹の『まい』の姿が見えなくなってしまいました。
異次元に飛ばされたとか神隠しにあったとかいう類の話ではなく、精神的な問題で認識できなくなってしまったようです。
『あゆ』の住んでいる町で失踪事件が次々と起き始めました。
いなくなった人はすべて『あゆ』に関係ある人物。
よって、『あゆ』は自分に恨みのある人間、妹の『まい』が犯人だと結論づけます。
なんとか『まい』に接触する方法を探している『あゆ』。
さて、真相は…。
読みながら次から次へと嫌な想像をしてしまって、読み終えてから「私の想像、間違ってるよね!?」とすがる思いでいろいろググってみたんですが、やっぱり当たっているようなんですよ…。
あーーーー鬱。まじで鬱。
しかも、その胸糞犯人があの兄妹の兄だといっているページもあって。
そんなこと、許されるのか…?
これはひどい、本当に。苦しいです。
あー、この感覚は覚えがありますよ。
クロノ・トリガーがものすごく大好きな私が、初めてクロノ・クロスやったときのような絶望感。
入間先生はクロノ・クロス好きって書いてあったな。これ込みで、なのかな。
やり始めはすっごく楽しくて、曲もすごく良くて、ウキウキしていただけに、ね。
いえ、敢えて言えば、それより酷いかもしれない。
クロノ・クロスのときはずっと泣いてましたけど。若かったからー(19歳くらいですけど)。
今はさすがにずっとは泣かなかったけど、私も女の子の親になったので、怒りも覚えてしまいました。
親の因果が…ってことになるのかな…。
でもさ…こんなのって本当に酷いよ…。
この運命を決定づけたのは誰? 天野南か!? こいつが諸悪の根源か!?
どこからやり直せれば、彼女たちはこんなつらい目にあわなくて済んだんでしょうかね…。
大人が悪いです。つらい。
(あ、もちろんフィクションだと理解はしています、大丈夫です)
でもまぁ、この結末まで含めて『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』ということなんですから、これは受け入れなきゃいけないんでしょうねー。
最近『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 完全版』というのが発売されたみたいなので、それもそのうち読んでみたいですね。
…ただ、もうちょっと後で。連チャンだと今はちょっときつい。
あ、最後にちゃんと言うと、もちろんおもしろかったです。万人にオススメはできないですけど。
Kindle Unlimited で読みました。
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