林健太郎さんの『否定しない習慣』を読みました。
読み終えて、
「うわー、これ必要な技術だわー」
としみじみ思いました。
必要なんだけど、難しい。
この本では、
話し相手が「自分を否定された」と感じることは
すべて『否定』と定義しています。
なので、
- 「でも」「だって」などの否定言葉を使う
- 相手の考えや行動の結果を認めない
- 相手の話を聞かない、奪う
- 相手のミスを責める
- 相手の話に真剣に向き合わない
などはすべて『否定』となります。
これらの行為は無意識で行ってしまうことが多いものです。
それを「しない」ようにするだけで
人間関係の多くの問題が解決すると書かれています。
確かに、
否定されなければ自分の心理的安全性が保たれるので、
関係も良好になりますよね。
自分に照らし合わせて考えてみると、
子供に対して「良かれと思って」という枕詞を付けて
否定したり指摘したりしてしまっているような気がしました。
相手が間違っていることをズバッと指摘せずに
うまくフォローしつつ違うことを提案するという話が掲載されています。
「白いインク」の話と「ワインソムリエ」の話です。
印刷するときに白いインクを使ってほしい、
というお客様に対し、
「白いインクはありません、印刷せずに紙の色をそのまま使っています」
とズバッと言っても反論されるだけなので、
「目立つようにやり方を工夫していいですか?」や
「このやり方はどうですか?」
みたいな提案をすることで相手を否定しない、
というのが「白いインク」の話です。
「ワインソムリエ」の話も同様で、
「○○の赤ワインをください」というお客様に対し、
「○○は赤ワインを作っていません」と否定するのではなく、
「残念ながら用意がありませんので、こちらはどうでしょうか?」
と提案する話です。
これらの話、仕事だと頑張ってでもやろうと思えるんですが、
子供に対してだとどうしても難しい…。
バシッと否定して「違うんだよ」の方が楽ですからね…。
でも、そう言われた子供の気持ちはあんまり考えたことがなかったな…。
最近なるべく心がけているのが
「一旦受け止める」
ということなんですが、
これも自分の体調とかテンションとかが
一定の水準以上じゃないと難しいです。
そういう意味でも、いつでも健康でいることって大切なんだよなぁ…。
以前、アサーティブコミュニケーションの本を読んだときも
「これ、世界中の人達ができていたら、世界は平和になるだろうな」
「でも、気楽に話せなくなりそう」
と思ってしまったんですよね…。
難しいなぁ。
とりあえず、
「否定しないようにしよう」
と思っておけるようにしたいです。
少しずつできるようになるといいな。
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