華路いづるさんの『ヲタクに恋は難しい 小説版』を読みました。
華路さんの小説は初めてです。
ここ最近、ドキュメンタリーのちょっと重めの小説を続けて読んでいたので、若干気分が塞ぎがちでした。
その時に読んでいる本によって、多少ですが気分が左右されることがあります。
なので、「なにか明るい気持ちになりそうな本を」と探したところ、これを見つけることができました。
…というか、ヲタ恋に小説版が出ているの、全然知らなかった!
良かったわー、巡り会えて…。
危うく知らずに一生過ごすままでした。
ヲタ恋こと『ヲタクに恋は難しい』は、2014年から2021年まで連載されていた漫画です。
私は単行本勢だったのでリアルタイムではなかったんですが、発売するごとに買い足していました。
…宏嵩、いいですよね…。
何といってもメガネ。
(私はメガネを掛けている男性が本当に大好きです)
そして、ゲーマー。
…まぁ、彼氏にはしたくないタイプのゲーマーかな…とも思いますが。
でも、なるのことが好きで本当に大事にしているところが、本当にイイ。
弟の尚ちゃんじゃないですが、なると再会できて本当に良かったと思います。
…というのは漫画の話ですね。
で、今回読んだ小説版は、漫画の話の補完の物語もあれば、まったく関係ない並行世界の物語もありました。
全部で8つの話が入った短編集です。
最初は『初恋と失恋』。
漫画の物語の前日譚です。
なると宏嵩が会社で再開する前の、小学校・中学校・高校の時の話でした。
宏嵩目線で進む物語で、彼らの若かりし頃のエピソードが書かれていました。
一緒に遊んだりたまに勉強したりして過ごし、高校は別々の学校に進んだ二人。
近所の夏祭りの日に、たまたま宏嵩が男の子とデート中のなるを見て、自分がなるを好きだったことに気づく、という本当に甘酸っぱい物語です。
…で、そこで終わっちゃうんですよね…。
いやいや大丈夫だよ、その後再会して、なるが彼女になるんだよ、と教えてあげたい…!
弟の尚哉くんが心配していたように、この頃からすでに『一人でも大丈夫な人』だったみたいですね。
ゲームうまいし賢いみたいだし、同じ学年だったらお友達になりたいタイプの子なんですけどねー。
2つ目は『終わりの続き』。
引き続き、宏嵩の話です。
26歳になったそうです。
いつも思うんですが、宏嵩の会社って何しているところなんでしょう…?
外回りとかはないみたいなので、営業じゃないでしょー。
まー、宏嵩は営業とか希望しないでしょうけどね…。
なるの仕事を(今後は)手伝うから、なるとは同じ部署…?
宏嵩となるが同じように(?)できる PC を使う仕事…想像ができないんですよね…。
しかも宏嵩、かなりいいところに住んでますよね…。
お給料いいのかな…うらやま。
社会人になって樺倉先パイとともに『X デー』を迎えました。
なるが入社してくるシーンです…!
このシチュエーション、漫画の最終巻に、1巻の第1話の「アナザーストーリー」的な感じで入っていました。
が、小説の発売は2020年1月、その頃だと8巻が出たあたりだったようなので、まだその話はつくられていない時のようですね。
同期の名前も満足に覚えていない宏嵩を心配していた樺倉先パイでしたが、なるを呼び捨てする姿を見て安心したようです。
樺倉さんの涙腺の弱さ・感受性の強さには共感を覚えます…。
3つ目は『「大事なヲタク友達」』。
こちらも宏嵩の話。
なるが入社してきてしばらく経ち、ずいぶん馴染んだようです。
会社帰りになると飲みに行って、なるがそこで潰れてしまい、彼女をなんとか近くの公園まで連れて行って酔いをさまさせている…という状況。
そしてなるの「宏嵩みたいな人が彼氏だったらいいのになぁ」。
これ、宏嵩視点で聞くと本当に苦しいですね…。
まさに「じゃあ俺でいいじゃん」に繋がりますね…。
でも、ここでは言わないんですねー、ねー。
4つ目は『遠回りスタートライン』。
またまた宏嵩の話です。
というか、前回の続き…なのか…?
なんか、「採用」まで話が飛んでしまっています。
そのシーンはスキップしてしまうのか!
で、「採用」が決まって、なるが『幻のポケモン』並に逃げるところです。
結局仲直りしますが、宏嵩が「ヲタクに恋は、難しい」と変に納得して終了。
ヲタクじゃなくても難しいですけどね!
やっぱり、小説ですと内面の描写がふんだんにありますし、漫画と比べながら読めますし、本当にありがたいですね。
私、ニヤニヤしながら読んでたんだろうなー…ははは。
5つ目は『二藤屋捕物帳』。
急に時代物になります。
二藤屋という反物屋の旦那の宏嵩、その近所の茶屋で働くなると花子、同心(江戸時代に警備などを担当していた役職)の樺倉先パイ、という設定です。
その界隈で盗難事件が多発しているものの、犯人の目撃談はなく、そのかわりに化け猫の目撃証言があって…という話。
弟の尚哉くんも出ます。
ちょっとハートフルな優しい気持ちになる話でした。
6つ目は『桜城光のフレンドリスト』。
再び現代の話です。
尚哉くんの相方となるこーくん。
尚哉くんとこーくんが友だちになるシーンの話です。
それこそまさに『フレンドリスト』ですもんね。
こーくんはまさに『女版・宏嵩』と言った感じで、『一人でも大丈夫な人』でしたが、尚哉くんとつるむようになって日々楽しいようです。
良かった良かった、女子でこのタイプだとなかなか生活していくのが大変ですからね…。
尚哉くんとの出会い、女性だとバレてしまった(別に隠してない)エピソード、一緒にゲームして遊ぶようになり、兄たちにも紹介してもらったところ辺りまでです。
せっかく大学生なんですから、楽しく過ごしてほしいですね。
やっぱり一人よりみんなでいるほうが楽しいでしょうから。
7つ目は『天邪鬼と意地っ張り』。
タイトルからしてわかる、花ちゃんと樺倉先パイの話です。
『今』の話ではありません。
樺倉先パイの高校の卒業式で二人が付き合うことになり、初めてのデートのエピソードです。
初々しい…。
今までは、顔を合わせるたびに憎まれ口を叩いていたんですが、正式にお付き合いをすることになってからの初デート。
どんな態度で臨めばいいのか戸惑っている様子がかわいらしいです。
いいですよね、初彼とそのまま結婚するなんて、浪漫ですよね…!
最後は『オミアイ協奏曲』。
どこかの並行世界の話のようです。
幼馴染の宏嵩はお金持ちのボンボンで、なる・花ちゃん・樺倉先パイ・こーくんはそこに住み込みで働く執事・メイド、という設定。
それ以外の設定は、普段と一緒です。
宏嵩は相変わらずなるが大好きだし、こーくんは尚哉くんとちょっといい感じだし、花ちゃんと樺倉さんも喧嘩しながら仲良しです。
そして、相変わらずなるは仕事ができない。
そんなとき、宏嵩にお見合いの話が舞い込んできたようで、なるは「宏嵩のお見合いに邪魔になるし、メイド向いてないから辞ようかな」と考えていました。
それが、なぜかねじれてねじれて「なるが見合いをするから辞める」という噂になる…というお話です。
…本編漫画では語られず、おまけマンガの1コマだけで見ることができた、幻の『宏嵩のプロポーズシーン』を堪能することができました…!
宏嵩のお父さん、動じなさすぎでしょ(笑)。
執事・メイドがたんといる家の富豪だから、とんでもない先見の明を持った人物で、こんなことも想定していた、ということなんでしょうか。
昨日まで同僚だった人が今日から坊っちゃんの婚約者になったわけですが、イツメン以外の執事・メイドたちはどんな気持ちなんでしょうか(笑)。
(挿絵から想像するに、なんかたくさんいるっぽい)
終始幸せな気持ちに浸りながら読みました。
当然のことながら、漫画の方も再度読み返しましたよね…。
素晴らしい話をありがとうございました、本当に。
余談ですが。
山崎賢人さんは最近でもいろんなドラマ・映画に出演されていますが、やっぱりヲタ恋の宏嵩のメガネ姿が一番ぐっときます。
映画はなんだかよくわからない展開でしたが、山崎さんのメガネは本当に素晴らしかったです。



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