amphibian さんの『レイジングループ REI‐JIN‐G‐LU‐P 7 不在の神』を読みました。
先日の『レイジングループ REI‐JIN‐G‐LU‐P 6 告滅の蝕』の続刊です。


ついに、最終巻です。
長かった。
でも、本当におもしろかったです。
1,500円×7冊と、私がセールがで購入した原作ゲーム(1,500円だった)の7倍となりましたが、まったく後悔していません。
本当に、本当におもしろかったです。
ラストはやっぱり主人公・陽明さんが表紙ですね。
まー、そうじゃないと締まらないですよね。
陽明さんが成し遂げようとしている『三本の剣』の表紙、ということでしょうか。
これまでの1~6巻でもずっと思っていたんですが。
この本には『目次』があるんですが、これがちょっとよくわからないんですよね(笑)。
右から左に進んでいくフローチャートのような形で、同じものは Excel のセル結合みたいな感じで合体している、という感じなんでしょうけど。
一般的な目次とは役割が違う様子。
何ページにその項目があるのかがわからないし。
まぁ、私は Kindle 版を読んでいるので、それとは別にちゃんと目次があるからいいんですけど。
今回は最終巻だけあって、本当に総括的な感じです。
この一連の事件を裏の裏まで知りつくそうと、いたるところに散らばっている鍵を回収すべく、今までのルートを洗い直します。
ゲームでは、回収しきれていない選択肢のところに鍵の番号が書いてあるので、その鍵を持っているのであればその先に進めるんですね。
で、新しいところを通るとまた新しい鍵が手に入る(入らない場合もあるけど)。
そうやって鍵をどんどん増やしていって、最終的に一本道になる『神話ルート』へ進みます。
最初は『へびルート』。
つまり『李花子さんルート』であり、ということは『千枝実・おおかみルート』でもあります。
本来であれば敵対するルートですが、二人はすでに記憶を取り戻しているので共闘関係です。
ここで千枝実が「今回は馬宮さんをかばって死のうかな」というところで、なんだか安心しました。
今までぶっしゅぶっしゅと殺しまくってきた千枝実ちゃんも、やっぱり罪悪感を持っていたんだな、と。
よかったよかった。
で、このルートでは多恵さんのお話を聞いたんですが、これがまた悲恋でしたね…。
ここはゲームにはなかったと思います。
多恵さんがすごく信心深くて、純粋で、この村のために一生懸命生きてきたということがわかりました。
最後に陽明さんが「きっと神様は、見ていたはずです」と言いますが、本当にそうだと思いました。
これが終わった後、ゲームだと陽明さん、馬宮さん、泰くんの3人でオカルト雑談があり、ここで泰くんが民俗学的なものに興味を持つシーンがあります。
これが、エクストラストーリーの『ライター VS 謎の駅』(泰くん・馬宮さんルート)につながると思うと、感慨深いものがあります。
で、陽明さんはその後「めんどくさいから馬宮さん殺してくれないかな」なんて思いながら皿永へとダイブするわけですが。
小説では、この先がまたちょっと変わりました。
なんと、義くんとおおかみに夜討をかけることに。
もちろん DEAD END なんですが、それをすることで義くんの本音を聞き出しています。
これが、ラストの演説に繋がりますね。
そして次は大仕事、能里屋敷編です。
ゲームでは、ここを経てようやく、ようやく清之介さんを見直すことができました。
この部分がなかったら、最後までただの悪メガネとして終わっていたでしょう…。
能里屋敷の秘密の部屋に入るときの例の暗号、小説で初回に失敗したときに「ざんねん!! わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!」とあったんですが、これって『シャドウゲイト』というケムコさんの1989年のゲームが元ネタなんだそうで。
ごめんなさい、知らなかった。
ゲームの感想のときもそう書いたんですが、『ミシシッピー殺人事件』かと思っていました。
で、この隠し部屋での調べ物は、とっても長かったんですがすごくおもしろい内容でしたし、清之介さんをものすごく見直しました。
そして、このルート最後のシーン。
ゲームでは、最後は清之介さんからトリカブトをもらって二人で服毒自殺ですが、小説では『洋館モノの形式美』に則った形に変更されました。
ホント、『一方的な義理』がどんどん重なっていきますね。
ここで陽明さんが休水潜入からやり直し、もう一人の日口メガネをボコボコにするシーンが差し込まれます(笑)。
ここもなかった…よね?
ここを通ることで、この宴にめー子が関係ないということを確信するんですが、この中で「とんでもない展開が起きて、まったく違う環境での宴を経験したような気もする」として、能里屋敷での宴を匂わせます。
これ、『レイジングループ完全読本』に入っていた『からす洋館の殺人』という話のことですかね!
千枝実の暴走とめー子のいたずらで休水が全焼し、宴を能里屋敷で開かなければいけなくなった、というルートです。
『部屋割り』がガラッと変わったため、今までとは違う配役になるんです。
Kindle 読み上げも使えないし、横書きだし、画像だし、正直読むの大変だったんですが(笑)、それだけの価値は十二分にあります。
あと、『レイジングループ完全読本』にはもう1つ短編小説が入っていまして、そっちも乙なものです。
この後は狼じじいのアジトに行き、もう1回『おおかみルート』を雑にクリアし(笑)、ひつじさんにお願いを聞いてもらってラスト。
最後はやっぱり、涙なしでは読めませんでした。
スタートよりも前からやり直すので、これまでの濃密な関わり合いが一切ない状態です。
陽明さんと千枝実の中にあるだけ。
…正確にいえば、その他に2名ほどわかっている人がいますけど。
一人を除いて(笑)誰も死なず、一番いいエンディングのはずなのに、一番悲しいんですよね。
ここでもちょっと変わっていて、陽明さんの『演説』が終わって『黒幕』に会いに行くとき、ゲームだとついてくるのが千枝実、清之介さん、春ちゃん、モッチーなんですが、小説だと更に遅れて結局全員来るんですよね。
それが、なんだかよかったです。
あと、この次に『ラスボス』に会いに行くんですが、そこで最初に出てくるラスボスが「おやじ」でその次が「おじいさま」になっていました。
これも、なんだかよかったです。
それから、美辻が藤良付近に来ていた目的も明らかになっています。
ここも、ゲームにはなかったと思います。
本当のラスト、自称・陽明の部屋に千枝実が入ってくるシーンですが、ここでバイクに乗ろうとすると、なぜか家の外に清之介さん・李花子さん・春ちゃん・モッチーがいる、という展開になります。
ここ、本当に良かったですよねー。
泣きながら笑っていました。
もう、死に戻りできなくなった世界で、末永く楽しそうに暮らしていってほしいです。
ここに来た4人以外の人達とも、また交流してほしいですね。
泰くんはもちろん、馬宮さんや橋本さんとも。
はーーー、本当に楽しませてもらいました。
7巻というかなりのボリュームでしたが、あっという間だったように感じます。
完全に私の環境のせいなんですが、春ちゃんことひめさまがよく言う「善哉(よきかな)」というセリフ、Kindle 読み上げだと「ぜんざい」と読まれてしまって、いつも「なんだか美味しそうだな」と思っていました。
正直、完全にわかったわけではない部分もありますが、それもまぁいいんじゃないかなと思います。
エクストラストーリーが全然ないのが本当に残念ですねー。
夫に勧められてプレイしたゲームでしたが、夫よりもハマってしまったと思います。
巡り会えて本当によかったです。
あー、本当におもしろかったなー…。


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