レイジングループ REI‐JIN‐G‐LU‐P 1 人狼の村

amphibian さんの『レイジングループ REI‐JIN‐G‐LU‐P 1 人狼の村』を読みました。
amphibian さんの小説は初めてです。

ついに、ついに休水に戻ってきました…!
本当に嬉しい。

この小説は、ケムコさんから発売されているテキストアドベンチャーゲーム『レイジングループ』のノベライズです。

レイジングループ をクリアしました
Nintendo Switch2 で『レイジングループ』をクリアしました。前回『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』をクリアして、すぐにこっちを始めました。もともと夫が Steam でやっていて、「すごくおもしろかった」と勧めてくれ…

原作者の amphibian さんがご自身で書き上げられたとのこと。
私も先月クリアしました。
本当に、本当におもしろかった。

そして、もうすでに一周プレイし終えているにも関わらず、もう一回ここの世界に戻ってこられたというのが、本当に嬉しいんですよねー。
私、このゲームを1,500円ぐらいで買ったんですよ…。
ケムコさんには申し訳ないんですけど、安く買えて、しかもこんなに楽しんで遊ぶことができて、本当に感謝しているんです。
で、この小説は1冊1,500円ぐらいで、しかも7冊あるんですよねー。
だから、正直「何やってんのかな」と思わなくはなかったんですが、でも後悔はしていないです。
ちなみに、『レイジングループ』の関連書籍には、この小説の他に、『レイジングループ 完全読本』とアンソロジーコミックがあります。
もちろん、そちらも購入済みです。
完全読本の方には、本編では語られなかった『過去の宴』と『能里屋敷での宴』が入っています。

でですね、実は、もうすでに7巻全部読んだ状態でこれを書いています。
なので、以下にこの小説がどういうものなのかをざざっと書きます。

まず、基本的に流れはゲームと同じです。
一部、「あれ、こんなのあったかな」という部分はありましたし、選択肢の部分は(当たり前ですが)自分と違う順番で選んでいることもあるので(へびのときに誰の名前を書くか、とか)、『完全に知っている話』ではないです。
でも、大筋は変わっていません。

嬉しいことに、挿絵は(多分)新作です!
見たことない絵がたくさんあって、それだけでも購入した甲斐があるってモンです。
特に1巻!
学生3人組の初登場シーンの挿絵があって、泰くんとモッチーが本当にかわいかった…!

ゲームには『暴露モード』と呼ばれるものがありましたが、小説は『通常モード』視点で進みます。
最後は千枝実が陽明さんの家に来る、というところで終わっているので、ゲームにあった『その後』シーンはありません。
(泰くんと馬宮さんの話などがなかったです…残念)
ゲームでは『4つのエンディング』の他に2つの暴露モード限定エンディングがありましたが、それもなかったです。
(あったらおかしいことになっちゃいますからね)

このゲームを小説化するにあたり、『繰り返される部分』をどのように表現するのかな、と思っていたんですよね。
ゲームだと飛ばすこともできるし、その場所に直接ジャンプすることもできます。
じゃぁ、小説では…と期待して(陽明さんが死んじゃうのを)待っていたんですが、「なるほど、こう来たか!」と。
基本的に、一番最初のテキスト「路肩に寄せて、エンジンを切る」というところから繰り返されるんですが、文字の色がグレーで薄くなっています。
一部、『前回』と違う選択肢を選んだ場合はそこがグレーではなく黒で書かれていて(千枝実の「ぶっしゅぶっしゅ」の選択肢とか)、「ここは前と違うよ」というのがわかるようになっています。
このゲームは、何度も『死に戻り』するんですけど、毎回全文書かれていたらうんざりしてしまうところですよね。
「路肩に寄せて~」という章(?)は『ふりだし』というタイトルなんですが、死に戻りの回数を重ねていくと、『ふりだし』などのタイトルと「路肩に寄せて~」という一文くらいだけになっていくので、それで「あ、また戻ってる」とわかるようになっています。
(もしくは、最初じゃなく「ここまで戻ってきた!」的な感じで続くこともありますけど)
そんな工夫があるので、ダレることもなくサクサクと読み進めていくことができました。

小説版を読んで良かったことは、もちろん新作挿絵もなんですが、私の読書スタイル『Kindle 読み上げ』のときに『地の文』まで読み上げしてくれること、でした。
ゲームでは、セリフは各キャラクターが読み上げてくれましたが、陽明さんの思考の部分や情景描写の部分なんかは読み上げがないので、自力で読むしかありません(それが普通ではありますが) 。
このゲーム、本当に中毒性が高いというか、一度やり始めたら「次も、次も」となってしまうので、どうしても文章をじっくり読むのではなくざざっと読んでしまうことが多かったんです。
ひょっとしたら、それでサラッと読み飛ばしてしまった部分が結構あったかもしれない…と思うことも。
なので、Kindle 読み上げであれば、全文読み上げてくれるのでかなり安心だったんですよね。
…ただ、一部トラップもありました。
Amazon の商品ページに、

※ この商品には出版社独自のフォントが実装されています。より良い読書体験を得るためには、iOS・Android端末での閲読を推奨します。それ以外の環境では、独自フォントでの正しい表示を保証できません(通常フォントでの閲覧には問題ありません)。

という注意書きがあって、「何のことかな?」と思っていたんですが。
『春ちゃんルート(狼ルート)』でのかおりママからのお釜に入っていた手紙、それから、これはゲームにはなかったと思うんですが、同じく狼ルートでモッチーが春ちゃんに出した手紙。
このあたりが普通の文のフォントとは違ったので、読み上げしてくれませんでした。
なので、うっかりすると気づかず飛ばしちゃうかもしれないです。
(Kindle はよく、特殊文字が多いページは読み上げが停まってしまうことがあるので、多分それで気づくと思いますが)

あとは、この小説の文体的に漢字とよみがなが異なる場合が多々あるので(『本気』と書いて「まじ」と読む、的な)、それも Kindle 読み上げだと漢字の読み方で進んでしまうので、気をつけなければいけないかもしれないです。
私と同じスタイルで読もうとしている方がいらっしゃったら、そこはご注意ください。

さて。前置きだけで相当長くなってしまいましたが、ここから本題です。
第1巻では、物語の開始から『千枝実ルート(黄泉ルート)』の途中で宴にて狼じじいが選ばれて、モッチーを伴って出ていって『発見』されたシーンまでです。
ここに至るまで、陽明さんはモッチーと話す機会が結構あったので、彼の『状態』に相当なショックを覚えている、というところで終わりました。
…まー、これから起こることに比べれば、この辺は、ねぇ…という感じではありますが。
本当に原作に忠実に進んでいて(そりゃ、ご本人が書いているんだし…)、更にいい感じに肉付けされているので、本当におもしろいんですよね。
今回は、主人公の陽明さんが蚊帳の外に置かれている状況なので、宴のシーンについては第三者視点という感じですが、それ以外のところは基本的に陽明さん視点です。
少しずつ、この不気味な村の風習を知っていく過程が、臨場感たっぷりに語られています…。
実際、ゲームをやったときも、このあたりまではまだ「何がなんだか」という感じで、「宴、参加できなくて却ってよかったわ…」と思っていたあたりでした。
今の私は休水の人たちのことはわかっていますが、当時は(といっても1ヶ月ほど前ですが)ほぼ全員が『敵』みたいなものだったので、本当にドキドキしていましたね…。
でも逆に、物語が進んでいけば進んでいくほど、「この中に本当に悪い人はいない」ということもわかっちゃいますから、『宴』自体がめちゃくちゃ辛くなっちゃうんですけどね…。

今回の解説は奈須きのこ先生。
いやー、豪華ですね。
この ADV というジャンルの始まりである『弟切草』『かまいたちの夜』の説明からしてくれています。
この2つのソフトは、私も結構やりました。
高校の部活の合宿にスーファミと弟切草を持っていって、夜中やっていましたねー…。
今考えると信じられないですが。
そういえば、テレビドラマ版の『リング』(高橋克典さん主演)を初めて見たのも、その合宿だったなぁ…。
怖いの大嫌いなんですけどね…。
たしかに、『弟切草』と『かまいたちの夜』は衝撃でした。
それ以外の ADV はあまり触れてこなかったので、その歴史を解説してくださっているのがとてもありがたいです。

続きは次回。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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