湊かなえさんの『リバース』を読みました。
湊さんの小説は『N のために』以来です。
この小説も、2017年にドラマ化されていたんですね!
知らなかった…。
湊さんの小説は本当にドラマ化されることが多いですね。
やはり、ご自身が脚本も書かれるから、ドラマ化もしやすい感じなんでしょうか?
主演は藤原竜也さん。
…知らなかった…。
私、藤原さん大好きなんですよね…。
2002年の藤原さんのカレンダーを買ったんですが、表紙があまりにもかっこよすぎて、1年間めくれませんでした。
…いや、わかるんです。
表紙切り取って横にでも飾っとけよ、というツッコミをいただくであろうことは。
でも、なんかダメだったんですよーーー。
あぁ、『身毒丸』の仙台公演も見に行ったなぁ…後ろの方だったから、あんまり『見え』ませんでした…。
今回の朗読も、その縁で藤原さんだったんでしょうね。
開始直後の独白っぽいシーンは、ごめんなさい、なかなか聞き取りにくくて、「この調子でずっと最後までだと辛いか…?」と思って中断しようかと思っちゃったんですが。
『序章』が終わった時点で口調がカラッとしたものに変わったので、そこからは問題なく最後まで行くことができました。
内容としては。
…最後直前までだったら『いい話』ってことでまるっと終わりそうだったのに…。
最後の最後で『これか』…っていう感じでしたね…。
これだと、確かに「広沢を殺したのは深瀬」ということになってしまうかもしれないですね…。
もちろん、深瀬だけのせいじゃないですけど。
運転をさせた他のメンバーたちも悪いです。
でもなー…これはなー…。
しかし、いろいろ疑問は残ります。
だって蕎麦の蜂蜜でしょ? 表示出さなきゃいけないパターンじゃないの?
道の駅みたいなお店だったからとはいえ、ちゃんと「蕎麦です」とか書かなきゃダメだよね?
書いてあったかどうかがちょっと曖昧なので、モヤッとしてしまいます。
まー、でも仮に書いてあったとしても、その時点では蕎麦アレルギーなのは知らないから、コーヒーに入れちゃってたかな…。
なんかそう考えると、八方塞がりで結局このルートしかなかったのかな、という感じになってしまいます。
やっぱり、アレルギーについては万が一ってこともあるから、少なくとも泊りがけで遊びに行く友人レベルには伝えなきゃダメですね…。
これは本当に『不幸』だなと思いました。
昔、「ピーナッツバターを食べて恋人とキスしたら恋人が死んじゃって、実は恋人はピーナッツアレルギーだった」みたいな話をなんかで読んだことがあるんですけど、本当それですよね…。
これはしんどい。
せめて、広沢の実家に行って水そばを食べた時に、「息子は蕎麦アレルギーだったのよね」ぐらい言われてたら、変わ…らないかー…。
やっぱり、結局『このルート』を行くしかないのかー…。
しんどいわ。
でもまぁ、広沢のことをいろいろ調べるにつけて、広沢が深瀬のことをすごく大事に思ってたということがわかって、それは深瀬にとっても良かったんでしょうね。
深瀬はちょっと自分に自身がなさすぎな感じがしたので、少しでもこれからの人生の拠り所にしていけるといいんですが。
深瀬の広沢に対する気持ちも同じでした。
きっと広沢は、お友達をすごく大切にする人だったんでしょうね。
美穂子と付き合えたのも、なんか偶然みたいな感じで思ってたみたいですけど、でもきっとすごくいい人だから、みんな惹かれてたんでしょうね。
1人の人が亡くなると、やっぱりこんなに大きな影響があって、いろんなところで波が生まれて、その波が相殺し合うところもあれば増幅しちゃうところもあって。
それが最後にはいろんな影響を及ぼしてくるんですね。
みんないろいろ考えながら生きていますけど、思慮の浅い人もいれば深い人もいて、それはそれでおもしろいなと思いました。
私は…どちらかというと思慮の浅い方なので、まーなんとかしたいなとは思うんですけどねー…。
ドラマ版の相関図を見て、広沢が小池徹平さんだと知りました。
…『大きな体』ではないよね、と思いましたが、でもまぁ、広沢の優しそうな感じが伝わってきそうだなと思います。
深瀬の恋人(仮)の美穂子は戸田恵梨香さん、『デスノート』のライトとミサミサですね!
あとは、村井のところに『不倫』とかありましたし、谷原は家族とかも書かれてたから、やっぱりこの小説をドラマ1クール分にすると、ドラマオリジナルの部分も結構出てきてたのかなと思いました。
にしても、浅見はキスマイの玉ちゃんだったんですねー。
一人だけちょっと若いような気もしますが。
というか、メガネ!
藤原さんもメガネだし、これは見るべきだったな…とメガネ好きの私は、深く、深く後悔しました。
いやー、しかし一番最後の最後で蕎麦のはちみつとは…本当残酷です。
ドラマでは最終回がちょっと違うみたいなので、そちらにちょっと希望を持っています。
いつか見てみようと思いました。
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