東野圭吾さんの『ナミヤ雑貨店の奇蹟』を読みました。
東野さんの小説は『疾風ロンド』以来です。

『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、発売したときにすぐ買って読んだ記憶があります。
ただ、単行本が発売が2012年3月だったんですねー。
私が息子を生んだのが2012年8月だったので、ギリギリに読んだみたいですね。
出産後はしばらく本が読めなくなってしまったので。
(「忙しくて」もありますが、「細かい字を読む気になれない」という方が大きかったような気がします)
ただ、「若いこそドロ3人衆が空き店舗になった雑貨店に逃げて、その中で過去の手紙を読んで回答する」レベルしか覚えていなかったので…。
今回、久しぶりに読んで泣きましたねー。
前後の話がこんなにつながっていて、しかもそれらが全部『こそドロ』である主人公たちにもつながっていて、最後はみんないい方向に向かっていきました。
この『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の紹介ページには『東野作品史上、もっとも泣ける感動作!』とあります。
『東野作品史上、もっとも』かどうかは多分人によって異なるとは思いますが(笑)、『感動作』であることに間違いはないなと思いました。
そして、東野圭吾さんの作品の中で、珍しく人が殺されていない…ですよね(笑)?
亡くなった方は何人かいますけど、殺されてはいないと思います。
出版の KADOKAWA から『角川つばさ文庫』の方でも発売されているくらいですから、お子さんも安心して読める作品ですもんね。
Amazon でも4800超のレビューで4.5…驚異的です。
雑貨店の店主の悲恋、その相手の女性が作った児童養護施設、そこに通う人やその周囲の人たちの悩みなどがどんどんつながっていき、最後は主人公であるこそドロたちの改心に繋がっていったのが、本当に良かったです。
狭いコミュニティの中で偶然すべてが繋がったのかもしれませんが、ナミヤさんに一番最後に救われたのがこの3人衆だったんですね。
白紙の手紙だったとはいえ、手紙を出したわけですもんね。
きちんとした返信ももらっています。
3人衆がナミヤ雑貨店に逃げ込むような事態を起こしてしまったのも、やり方は間違っていましたが自分の周りの人たちのことを思ってのことでした。
人と人との繋がりでみんな成り立っているのが伝わってきました。
時を超えて手紙が届くという現象は、まったく説明ができない不思議な出来事ではありますが、だからこそ奇蹟なんですよね。
本当にすてきなお話でした。
最後、3人衆が縄を解きに行ったあと、彼らはどうするんでしょうかね。
もちろんちゃんと謝るのは当然のことですし、怖い思いをさせてしまったのでダメなのは当たり前なんですが。
事情をちゃんと話して協力を求められるかな、と思います。
話せばわかってくれる人…だと思うんですよね、きっと。
問答無用で警察沙汰にしたりせず、少し温情をかけてあげてほしい…と思ってしまいますが、ダメでしょうか。
手広くビジネスをしている人なので、どこかで3人衆を使ってあげてほしいなーとか考えてしまいます。
そしてぜひ、施設については最大限協力してあげてほしい。
もちろんそのつもりでの今までの行動だったわけですし、そうしてくれるとは思いますけどね。
三人衆の彼らも今の施設は嫌だと言っていたし、どうか連携を取っていい方向へ持っていってほしいなと思いました。
…難しいかなー、結局は警察沙汰になっちゃうかなー…どうだろう。
ナミヤの爺さんの仮面を被った謎のアドバイスを、素直に聞いて実行してきた人ですから、いい方向に持っていってくれると期待したいです。
『栗饅頭』はちいかわの『くりまんじゅう』が頭に思い浮かんで仕方なかったです(笑)。
協力してバズりそうな新商品開発とかできればいいですね。
映画化されていたのは知っていたんですよねー。
主演が Hey! Say! JUMP の山田くんだったので見に行きたかったんですが、2017年は下の子を妊娠中で見に行けませんでした。
(私はただでさえトイレが近い方なんですが、妊娠中は本当にトイレが近くなっていて、映画は無理だったんです)
ナミヤの爺さんが西田敏行さんだったんですね…ぴったりですね…もうあの笑顔を見られないと思うと悲しくなってしまいますが。
優しい気持ちになれる小説でした。
またいつか読み返したいと思います。


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