クドリャフカの順番

読んだ本

米澤穂信さんの『クドリャフカの順番』を読みました。
先日の『愚者のエンドロール』の続刊です。

愚者のエンドロール
米澤穂信さんの『愚者のエンドロール』を読みました。先日の『氷菓』の続刊です。なんだか難解な話だな、というのが率直な感想でした。なんというか、心理的に。当然ですけど、いろんな人のいろんな思惑が混ざり合ってしまって、たどり着きたい場所が見えにく...

『<古典部>シリーズ』の第3弾です。
奉太郎くんたちはいまだ高校1年生、古典部のメンバーで初めての文化祭でした。
なんだかいろんなことが同時並行的に起きていて、ちょっと整理するのが大変そうな感じです。

まず摩耶花ちゃんのコスプレ。
2日目の『エスパー魔美』、いいと思います!
私が藤子・ F・不二雄先生の漫画の中で一番好きなやつです。
確かにあの髪型は難しそうですねー。
あとはやっぱりハートのプローチからは仁丹が出て欲しいと思っちゃいますが、まー難しいですね。
ちなみに、他の2作はわかりませんでした…。
摩耶花ちゃん、渋すぎでしょ、年齢詐称か!?
河内先輩の3作はわかりました、一応ゲーマーなので。

物語の最初からものすごい問題が持ち上がったみたいな感じで、これから一体どんな大変なことが起きちゃったんだろうとちょっとドキドキしていました。
が、まさか過剰在庫だとは…。
まあ200円 × 200部で4万円、高校生にしてはかなりの金額だなとは思いますが。
私も高校の時は3,000円を一口にして「PSザ・ベストが◯個買える」と換算していたことがありました。
自分のタイムスケジュールだとバイトなんてする時間もなかったし、お金は確かに貴重でしたね…。
でも、それでそんな絶望的な気分にならんでも。
なんだろう、おばさんが1万円ぐらいカンパしてあげてもいいんだけどな、と思ってしまいました。

やっぱり『クドリャフカの順番』という劇中の漫画がどんなものなのか知りたいなと思うんですが…。
結局「文化祭でいろいろ盗む」っていう話、なんでしょうか?
それとはまた別ってことですよね?
生徒会長にまったく伝わってなかったっていうのは、なんだか一人相撲な感じがして寂しいですね。
でもまぁ『十文字事件』を解決しつつ、氷菓も全部売り切って、『夕べには骸に』ついての謎も解けて、ボディトークがまさか河内先輩が書いたとは、という感じで。
とりあえず、全て収まった感じで、文化祭が終了できて良かったなと思いました。

私自身は3年間文化祭に参加できなかったんですよ…。
そういう雰囲気をまったく知らずに高校生活を終えてしまったので、ちょっと残念な気持ちがありますね。
私は陸上部だったんですけど、確か『国体予選』という大会と文化祭の日の日付が毎年被ってしまっていたので、現役の1・2年は参加できなかったんです。
3年になって「ようやく!」と思っていたんですが…盲腸で入院しちゃいまして。
雰囲気がわからなかったから、とっても楽しみにしてたんですけどねー…。
やっぱり、こういう感じでわちゃわちゃしていたんですかね。

『十文字事件』について。
占い研究会の十文字さんは完全に噛ませ犬で、ちょっとかわいそうだったような気もします。
あと、最後の『校了原稿』だけ、犯行がちょっと過激だったなと訝しく思いました。
『金田一少年の事件簿』の『怪盗紳士の殺人』で、怪盗紳士は絵を盗むとともにその絵のモチーフも盗むんですけど、殺人事件が起きる直前から急にモチーフのを盗む犯行が過激になったんですよねー。
結局「今までの『怪盗紳士』と今回の『怪盗紳士』は違う人物だったから」という理由だったんですが…今回もまぁ、ちょっとそんな感じだなと思いました。

なんというか、毎回ちょっと「モヤッ」とした感じが残るのが、この『<古典部>シリーズ』の特徴なのかな、と思ってしまいます。
不思議な読了感ですねー。
既刊分の半分を読み終えました。
残りも楽しみです。

[AD]クドリャフカの順番
[AD]Audible
さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

さちこをフォローする
読んだ本
さちこをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました