森博嗣さんの『オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case』を読みました。
森さんの小説は『有限と微小のパン THE PERFECT OUTSIDER』以来です。
なんというか、またまたちょっと反省しています。
どうやらやっぱり読む順番を間違えてしまったようで…。
『S&M シリーズ』が最後どうなったのか、犀川先生と萌絵が最後どうなったのか、を知りたいがためにこの『オメガ城の惨劇』を読んだんですけど。
どうやらこの作品は、『S&M シリーズ』の最終章ではなく『V シリーズ』の続編だったようで…。
最後の最後、『紅子さん』の話題が出てきて、ようやく気づいたんですよ。
そもそも紅子さんと犀川先生の関係をまったく知らなかったので、途中で犀川先生が「母の元に招待状が送られてきた」と言ったときに、「ひょっとしてこの『犀川先生』は、犀川先生と萌絵の子供だったりするの…?」とかいろいろ考えました。
が、なるほどな、と。
これは、やっぱり『V シリーズ』を読んで、そのあたりの人間関係をきちんと理解した上で読みたかったな、と思ってしまいました。
『V シリーズ』というものがあるのは知っていたんですが、Wikipedia であらすじを見たときに、なんか『三角関係』みたいなことが書いてあったんですよね。
それが「めんどくさいな…」と思ってしまって…。
あと、主人公の紅子さんが令嬢とのことで、「それだったら『S&M シリーズ』でいいや」と思ってしまったのもあります。
あと、Audible にもなかったですし。
なのでパスしちゃったんですけど、やっぱり駄目でしたね…。
途中で年齢や真賀田四季との出会いからの経過年ついての言及が出てきました。
それを読んで、「犀川先生も老いさらばえたな…」と思って悲しくなったんですけど、そうじゃなくて嬉しいような、さみしいような(笑)。
「『相変わらず』な話しっぷりだけど、なんか拍車かかってない?」と思ったのは、やっぱり本人じゃなかったから、なのかな…?
というか、犀川先生って実はお坊ちゃんだった、ってことなんですねー。
紅子さんがどうやらお嬢さんみたいなので。
「大金持ちのお嬢・萌絵と結婚することになったとして、それに対して引け目なんかを感じたりすることはないのかな…?」なんて心配していたんですけど、杞憂だったってことですかねー。
しかし、一晩で4人というのはなかなかの大量殺人ですね。
でも、犯人側から考えると、それが『合理的』な気もします。
そもそもが『そういう組織』だったわけで、それもすごいなぁ…と。
『ブラック・ウィドワーズ』の話題が出てきました。
すみません、また知らなかったんです。
「ウィドワーズ(Widowers)」と「ウィドウズ(widows)」を勘違いしていたので、「『未亡人』ってどういうこと?」と思ってたんですけど、あながちハズレでもなかったってことなんですね。
私は常々「一人ずつじゃなくて、山奥とか絶海の孤島とかで一網打尽に○せばいいのに」と思っていたんですけど、ある意味それを実現させたわけですね。
招待された人たちが全員『本物』だったのであれば、生き残るのはミヤチさんだけだった、ということでしょうか…?
『時計館の殺人』なみに怖い…。
というか、最初のうちは舞台が日本じゃないと思っていたので、途中で「日本じゃん!」と気づいて本当にびっくりしたんですよ。
私が勝手にそう思ってただけですか?
それともミスリードされていました?
Audible だと、調べにくいのがやっぱり残念なんですよねー。
やっぱりこれが『犀川先生の最後の事件』になっちゃうのかな…?
と、悲しく思っていたんですが、ネットサーフィン(死語?)していたらこんな解説を見つけました。

なるほどね!
『平』ね『平』!
『case』も『事件』じゃなくてね!
こんな解釈を教えていただいて、本当にありがたいです。
「これ」だと思って生きていくことにします(笑)。
さて、では、犀川先生と萌絵がどうなったのかを知るには、一体何を読んだらいいんでしょうか…。
うーん。
とりあえず、今回はここで一旦クローズとすることにします。
Audible で読みました。
[AD]オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case [AD]Audible




コメント