本間良子さん、本間龍介さんの『アメリカ最先端医療の実証 1日2分! 脳幹を鍛えれば子どもの才能はどんどん伸びる』を読みました。
お二方の本は初めてです。
これは、Twitter(現 X)でたまたま見かけた本でした。
なかなか気になる内容だったので購入して読んでみたんです。
うちの息子は発達グレー児で、なんかいつもぐにゃぐにゃしています。
体幹も性格も、ですが。
息子は昔から『モロー反射』がなかなか消えないなとは思っていました。
『モロー反射』というのは、お子さんがいる親御さんならご存知かと思いますが、赤ちゃんが外部の刺激、光や音や風なんかに反応して、『全身を使って驚きを表現している』みたいに手足をぐぐぐっと強張らせる動作です。
寝ているときなんかにちょっと大きい音がなったりすると、手足を持ち上げてモロー反射してしまうので、せっかく寝付いたのに起きてしまったりするんですよね…。
だいたいの赤ちゃんが生後4ヶ月以降には見られなくなるようです。
息子の場合、具体的に何歳までかは忘れてしまいましたが、「なんかモロー反射みたいな動きずっとしてるなー」って、ぼんやりとだけど思っていたことがありました。
今は…一緒に寝ていないので、正直よくわからないです。
まー、4月から中学生なのでね…。
この本に書かれているのは、その『モロー反射』などに代表される『原始反射』という、いわゆる子供が生まれた時から自然に行ってしまう動作が、『消える』・『統合される』こと【 なく 】残ってしまっている場合がある、ということでした。
そのせいで、いわゆる『大人が子供にしてほしい所作』、『落ち着いてる』だったり『椅子にきちんと座る』のような所作が、妨げられている可能性がある、ということが書かれています。
そもそも『原始反射』は、子供が生まれてからそれなりに大きくなって生きていくためには必要なものなので、初めからないととっても困るんだそうです。
でも、それがなかなか消えないというのも、とっても困ることなんだそうです。
まったく知らなかったですね…保険証に書いてあったり、説明されてたりしたかもしれませんけど…。
最近は、例えば環境のせいなのか「ハイハイをあまりせずにいきなり立ってしまう」とか、「ずりばいをしない」とか、「外で泥だらけになったりして遊ぶことが少ない」とか、いわゆる『昔の子供なら必ずやった動作』をしないで成長してしまうということが、たびたび起きてしまうそうです。
そういう日常生活や遊びの動作を行うことで、その『原始反射』が「使われる」そして「なくなっていく」のが普通だったらしいんですね。
でも、現代の『そういう動き』をあまり行わない生活様式になってきたことで、本来であれば自然と使い切って『消滅』・『統合』されていった『原始反射』が、子どもの中に残っているというパターンが結構あるとのことです。
で、その『原始反射』が残っているために、そっちに引っ張られてしまうことが多くて、いわゆる『大人が子供にしてほしい所作』がちゃんとできない子が増えている、そしてそれが『発達障害』などと誤認されてしまう、というケースに発展してしまうらしいです。
まー、私は正直むずかしいことはよくわからないし、そういうことが多発しているのであれば保険診療でなんとかするべきなんじゃないかな…とも思うんですが、今はまだ発見されたばかりの黎明期(?)なのかもしれないですね。
…というのも、著者のお二人は開業されているんですが、その Web サイトでは『自由診療』として結構な金額が記載されていたので…。
本の内容がとてもおもしろかっただけに、ちょっとびっくりしてしまいました。
この本には、それぞれの原始反射がどのようなものなのか、またその原始反射を消すにはどういう動作が必要なのか、家庭の中でその動作をどうやって行うかなどが書かれていました。
それも、トレーニングみたいな格式だった感じではなく、自然に遊べるような工夫がされたものが掲載されています。
基本的には、多分小学校低学年ぐらいの子をターゲットとした遊びが多いんですが、ちょっと大きくなってしまった子にもできるようなものがいくつもあったので、少しずつ試していってみたいなと思いました。
例えば、すごく有名な『あいうべ体操』なんかも原始反射を消すのに有効なようですね。
それぐらいだったら、それこそ1日2分でできると思うので、取り入れてみたいです。
車酔いしやすかったり、腰の辺りをくすぐったがりだったりっていうのも、原始反射が残っているかららしいんですが…、じゃぁ私も結構残ってるっていうことなんでしょうか…?
この本を活用して、少しでも息子がが生きやすくなるんだったらいいなーと思いますねー。
どうかなー。
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