岡田尊司さんの『アスペルガー症候群』を読みました。
岡田さんの本は初めてです。
私には現在小6の息子がいるんですが、幼稚園の年長くらいで問題行動が目立ちはじめて児童精神科に通い、小1で転院して『発達グレーゾーン』と診断されました。
…グレーゾーンは『診断』とは言わないかもしれませんが、まぁ一応そのように言われ、そこから通院と投薬が始まっています。
今までにも『発達障害』や『アスペルガー症候群』『自閉症スペクトラム障害』の本というのは読んできたんですが、「こういうケースにはこのように対処しましょう」的なものが多かったように思います。
図解や絵柄が多く、比較的易しい文体で書かれているものです。
もちろんそのような本はとても役に立ちました。
ですが、息子の症状について網羅的に書かれたこのような本は、読んだことがなかったように思います。
この本にはアスペルガー症候群についてのかなり広い知識(と、私には思われるような内容)が、ぎっしりと詰まっていました。
自閉症スペクトラム障害についても触れられています。
薬の話などは、樺沢先生とか益田先生が YouTube で解説してらっしゃる内容とマッチしている部分しかわかりませんでした…。
「まぁ、そういうのがあるんだな」と思って流してしまっていました。
難しい。
アスペルガー症候群は大別すると3つのタイプに分けられるとのことで、そのうちの1つが『積極奇異型』と呼ばれるものです。
最も典型的なアスペルガー症候群のタイプとのことなんですが、読んでいくうちに「あー、これがうちの息子だわ」と確信しました。
『積極的な印象を持たれる』『相手の事情にはお構いなし』『おしゃべりで知識をひけらかす』『相手のコメントには反応は乏しい』などなど。
しかし、別にいいっちゃいいんですが、『積極奇異型』ってすごい名称じゃないですか…?
『進撃の巨人』の巨人の種類か、もしくはミュータント・タートルズ(忍者タートルズ)かと思ったわ…。
うちの息子は小1のときに検査をしてそれきりそのまま通院している感じなんですが、今もう一度ちゃんと検査したら『グレー』ではなくちゃんと診断がつくんじゃないかと思っています。
まー、樺沢先生がよく「精神科の診断名はどうでもいい」って仰っているので、私もどうでも良くなってきていますけど。
本に書かれている内容が、まんま息子に当てはまることが多くておもしろかったです。
笑い事じゃないんでしょうけどねー。
「こういう風に接したらいいよ」的なこともたくさん書かれていました。
…まぁ、できるところをできる範囲でやっていこうと思います。
今でも結構いっぱいいっぱいなのでねー…。
本文中にも書かれている『エジソンの母』のようにはなれないと思いますが、それでも自分ができる範囲でやっていこうと思います。
道は長いですねー。
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