たった1人からはじめるイノベーション入門

読んだ本

竹林一さんの『たった1人からはじめるイノベーション入門』を読みました。
竹林さんの本は初めてです。

著者の竹林さんは「しーさん」と呼ばれているそうです。
その理由がおもしろくて。
『竹林 一(たけばやし・はじめ)』さんというお名前なんですが、漢字で横一列に書くと『竹林一』、「竹林~」(わかりやすく波線にしました)と見えるから、「たけばやし~」から取った「しーさん」だというんですね。
『ある関西の会社』の『受付の女性』にそう言われた、とのことですが、受付の方がそれを本人に言うなんて、大阪はなかなかすごい世界だなと思ってしまいました。
私がその時の受付だったら、思いついても隣の人にボソッと呟くぐらいしかできず、本人に言うことはまあないでしょう…。
竹林さんが何度も訪問してくださって、だいぶ落ち着け打ち解けてきてからならいうかもしれませんが。
でも、その話ってすごくインパクトがあって、誰でも笑ってしまえる話だから、とっても羨ましい。
そして、それをちゃんと竹林さん本人に伝えた女性も、素晴らしいですね…!

最近だと「1人の社員をいろんなところに移動させてジェネラリストに育てるのは良くない」みたいな風潮があるように思います。
勘違いだったらすみません。
でも、著者の竹林さんとか任天堂の岩田さんとかを見ていると、やっぱり優秀な人はいろんなところを経験させて、どんどん上に行ってもらって、最後にはちゃんと統括できるようなスキルを身につけてもらった方が、その会社のため、ひいては日本のためになるんだろうなと思いました。

ゲーム界のトップに立った天才プログラマー 岩田聡の原点
岩田聡の記録を残す会の皆さんの『ゲーム界のトップに立った天才プログラマー 岩田聡の原点』を読みました。Kindle Unlimited です。この本は、元任天堂社長の岩田聡さんの高校の同級生のみなさんが、高校時代の岩田さんについて書いた本で...

樺沢先生が以前「アメリカだと倉庫番として入社するともうずっと倉庫番ばっかりで、その代わりその倉庫について誰よりも詳しくなる」というような話をされていましたが、どっちも良し悪しなんだろうなと思いました。
要するに、その人の地頭・スキル・メンタル次第なのかなって。
難しいです。

本書の中に『相見積もりを取られる仕事は一切しない』という文がありました。
これ、本当に大事ですよね…。
そして、その通りにして『会社』を動かせていけてるっていうのはすごいなと思いました。
私のような超弱小個人事業主だと、まあアイミツなんか取られた日には一発でコロされてしまうので、直で指定してくださるお客様を大事にしていこうと思っているんですが。
大きな会社だとなかなかそうもいかないだろうなと。
それを徹底して、ちゃんと『第一候補』にあげられるように育てていってるというのは本当にすごいです。

やりたいこと100連発の話は、ちょうど樺沢先生も最近 YouTube でアップされていました。
『やりたいこと』を明文化できるくらいに砕いて常に意識をしていれば、いざチャンスの風が吹いてきた時に、その風をいち早く感じることができるようになる、というのはよく聞きます。
確かに私も最近書き始めているけど、全然100には届かないんですよね…。
本当に難しいし、時間がかかります。
でも、すでにいくつか『チェック済み』になっているものもあるんです。
やっぱり実際にリストに上げたことで、その方面に対するアンテナの張り具合も敏感になるなというのはすごく感じました。
クリアできた時にかなり嬉しい気持ちになりますしね!
流れ星にお願いすると願いが叶うというのも同じだそうです。
流れ星にお願いしたいことを常に考えているから、その流れ星が流れる一瞬の短い時間に第一想起として出てくるようなことだから、自然と叶っちゃうんですね。
やっぱりいつも意識して、チャンスの風が来たときにそれを感じ取れるか、かー。

『馬が合わない上司の話』もありました。
結果として、その上司の方からもエールを送ってもらっていたという後日談は、ちょっとほろっと来てしまいました。
「相手の思考が変わらないのであれば、自分が変えていくしかない」というのは、以前読んだ『相手は変えられない ならば自分が変わればいい』という本にもあった通り、本当にそうだなと思いました。
「心がけ次第」って言うと、なんかちょっとスピリチュアルっぽいというか、具体性に乏しいと感じてしまいますが、でもそれは本当だなと思っています。
自分が何とか変えられる範囲でしか変えていけないんだから、そこに注力していくっていうのが大事だなと思いました。

『最後にリングに立っていた人が勝ち』という言葉もいいですね。
樺沢先生も似たようなことを Twitter(X)で仰っていました。
失敗を恐れずに何度もやってみるっていうのがいいっていうことですね。
試行回数を増やさなければ勝率は上がりませんからね。
でも…難しいですよねーーー!
以前読んだ『「後回し」にしない技術』にあった『実験』という考え方にも通じると思いました。

「後回し」にしない技術
イ・ミンギュさんの『「後回し」にしない技術』を読みました。イ・ミンギュさんの本は初めてです。やりたいことはあるけれどすぐに行動に移せない人々に向けて、実行力を高める方法を提案している、とのことで、いろんな本の参考文献にも挙げられている本です...

竹林さんはオムロンにいらっしゃるそうです。
オムロンと言えば、体重計とか体温計とか、そういうヘルスケアっぽい事業しか知らなかったんですが、改札機やその周辺のサービスなども手掛けているそうです。
まったく知らなかったので、そのあたりの話もとてもおもしろく読みました。
竹林さんのような方が活動されている会社だから、きっとエネルギッシュでおもしろい会社なんでしょうねー。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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