2024年に読んでおもしろかった本 BEST 10

思ったこと

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2024年もたくさん本を読むことができました。
とても幸せです。
今日は2024年にこのブログで紹介した本の中から BEST 10を選びました。
【 2024年にこのブログで紹介した本 】であり、『2024年に発売された本』というくくりではありません。
ご了承ください。
また、「2024年に初めて読んだ本」に限定したいと思います。
(再読した本が結構あったので)

昨年のはこちら↓

2023年に読んでおもしろかった本 BEST 10
あけましておめでとうございます。 2023年もたくさん本を読むことができて幸せでした。今日は2023年にこのブログで紹介した本の中から BEST 10を選びました。【 2023年にこのブログで紹介した本 】であり、『2023年に発売された本

第10位 人はどう死ぬのか

人はどう死ぬのか
久坂部羊さんの『人はどう死ぬのか』を読みました。久坂部さんの本は初めてです。タイトルはなんかちょっと怖い感じで、以前読んだ上野先生の本みたいな感じなのかなと思ったんですが、ちょっと違いました。フォーカスされていたのは『死んだ時の状態』『死ん...

久坂部羊さんの『人はどう死ぬのか』です。
『死』というものに対してどのように向き合えばいいのか、が書いてある本でした。
誰にでもかならず訪れるものにもかかわらず「死は誰も練習することができない」。
その『死』を受け入れるための心構え、病気・医者との関わり方など、本当に参考になりました。
まさに『死の教科書』です。
 

第9位 成瀬は天下を取りにいく

成瀬は天下を取りにいく
宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』を読みました。宮島さんの小説は初めてです。 この本、近くの本屋にポスターがずっと貼ってあって、ずっと気になっていたんです。どういう系の話なのか、『最高の主人公』とはなんなのか。「みんなハマる」と書いて

宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』です。
続刊の『成瀬は信じた道をいく』もセットで…。

成瀬は信じた道をいく
宮島未奈さんの『成瀬は信じた道をいく』を読みました。先日の『成瀬は天下を取りにいく』の続刊です。今回も短編集で、5本の物語が入っていました。初登場の人視点の物語もあり、まず成瀬の成瀬っぷりに驚くところから入るのが、『お約束』っぽくておもしろ...

とても魅力的なヒロイン・成瀬の非日常的な日常を描いた物語でした。
こういう女の子、なかなかいないですし、いたらいたで周りはいろいろ大変でしょうが…、おもしろいでしょうねー。
雰囲気が、『恋愛カタログ』の種ちゃんに似てる感じだな、と思っていました。
 

第8位 映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~
稲田豊史さんの『映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~』を読みました。稲田さんの本は初めてです。 この本が発売になった時にちょっと気になったんですが、タイトルからして「ん? 私にケンカ売ってるのかな?

稲田豊史さんの『映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~』です。
私も20年以上『倍速視聴ユーザー』ですが、今の若い人たちが倍速視聴する理由とは決定的に違うな、ということがよく分かりました。
あとは、『作品を誤読する自由』という言葉に、救われたような気がしました。
 

第7位 十角館の殺人

十角館の殺人
綾辻行人さんの『十角館の殺人』を読みました。綾辻さんの小説は初めてです。この『十角館の殺人』、ずっと読んでみたかったので、今回読めて嬉しいです。ネットの記事とかで『おすすめミステリー』みたいなのがあると、ほとんど必ず入っているのがこの『十角...

綾辻行人さんの『十角館の殺人』です。
ずっと読みたいと思っていた作品だったので、単純に読めて嬉しかったです。
さらに、なぜ『映像化不可能』と言われているのかがわかって…。
なんというか、本当に「やることが..やることが多い..!!」なんですね、殺人って…。
これを書いている時点では、まだ年末年始の Hulu 版は見ていないです。
全部録画してあるので、最後まで録ったら一気に見る予定です。
 

第6位 薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごと 15
日向夏さんの『薬屋のひとりごと 15』を読みました。先日の『薬屋のひとりごと 14』の続刊です。 ついに、現時点での最終巻まで来てしまいました…。とっても楽しいひとときだったので、終わるのがとても残念でした。この15巻が2024年3月、14

日向夏さんの『薬屋のひとりごと』です。
どの巻が…といわれれば、やっぱり最新刊の15巻かなー。
あとは、今漫画(サンデー GX 版)で佳境を迎えている『楼蘭』のあたり、それから『蝗害』や『馬閃と里樹』のあたりも良かった…。
要するに、全部ですかね…。
1月から新シーズン開始ですよね? 楽しみだなー。
 

第5位 サファイア

サファイア
湊かなえさんの『サファイア』を読みました。湊さんの小説は『境遇』以来です。 今回の小説は短編集でした。すべて宝石の名前を冠した作品です。内容も多岐に渡っていて、さすが湊さんだなと。『宝石』の話ということもあり、やっぱり女性がメインになるもの

湊かなえさんの『サファイア』です。
Audible なんですが、永作博美さんの朗読が素晴らしかったのも本当によかったです。
最後の3つ、『ムーンストーン』『サファイア』『ガーネット』が本当におもしろかったですね。
Audible で湊さんの本をたくさん聞けたのは嬉しかったなぁ。
 

第4位 暗幕のゲルニカ

暗幕のゲルニカ
原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』を読みました。原田さんの小説は『お帰り キネマの神様』以来です。 あー、ずいぶん原田さんの小説読んでなかったんですね。美術館とかに行くたびに思い出していたので、もっと最近にも読んでいると思っていました。 ここ

原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』です。
箱根彫刻の森美術館に行くたびに見ていた『ゲルニカ』、正直どういう絵なのかはまったく知りませんでした。

箱根 彫刻の森美術館に行ってきました
44年生きてきて一番行った美術館は、この『箱根 彫刻の森美術館』かもしれません。子供の頃は家族で何度か行きましたし、新卒で入社した会社の保養所も箱根にあったので、何度となく訪れています。私が初任給+αで親といっしょに旅行した場所も箱根でした

というか、調べる気もなかったんですよね。
でも、原田さんの小説に出会ってから『美術』というものに興味を持つことができて、そこからは美術館にもよく行くようになりました。
ピカソのことも少しわかったし、知ってから見た彫刻の森のピカソ館はとってもおもしろかったです。
 

第3位 ハサミ男

ハサミ男
殊能将之さんの『ハサミ男』を読みました。殊能さんの小説は初めてです。 この本、『ミステリーランキング』とかのページでよく見ていたので、楽しみにしながら読みました。Amazon のレビューにも「騙された」とか「なんとか見抜けた」とかいろいろ書

殊能将之さんの『ハサミ男』です。
この本も、7位の『十角館の殺人』同様、ずっと読んでみたいと思っていました。
ミステリーのおすすめを検索するとかなりの確率で上がってくるタイトルでしたし。
1回目は普通に読んで、読了後即座に2回目を読んだ本でした。
『ちゃんと意識して』読むと、「なるほど、そういうことか!」と納得しきりです。
ただ、初回何も知らない状態で読んだとき、『正体』を知ったときに味わった脳みそが回る感じ(笑)、知ってしまった今はもう味わえないのが残念ですねー…。
 

第2位 存在のすべてを

存在のすべてを
塩田武士さんの『存在のすべてを』を読みました。塩田さんの小説は『罪の声』以来です。 『罪の声』がすごく良かったので、今回もドキドキしながら読みました。恥ずかしながら前情報はまったく知らず、『本屋大賞ノミネート作』だったことも知りませんでした

塩田武士さんの『存在のすべてを』です。
塩田さんの『罪の声』も好きですが、『存在のすべてを』も本当によかったです。
めちゃくちゃ泣きました。
『二児同時誘拐』というパワーワードにも驚きましたし、その誘拐児がどうなったのかというストーリー、『美術』を職業にすることの厳しさ、いろんなことが描かれていました。
本当に読んで良かった本でした。
『ホキ美術館』、行きたいんですけど、うちから遠いんだよなー…。
いつか行きたい。
 

第1位 美しき愚かものたちのタブロー

美しき愚かものたちのタブロー
原田マハさんの『美しき愚かものたちのタブロー』を読みました。原田さんの小説は『ギフト』以来です。 原田さんの小説はどれもおもしろいですけど、やっぱり美術に関係あるモノが大好きです。今回の題材は『松方コレクション』。1年ほど前に国立西洋美術館

原田マハさんの『美しき愚かものたちのタブロー』です。
単語としては聞いたことあった『松方コレクション』ですが、どういうものなのか、今どこにあるのか、なぜそのようなものが存在しているのか、などがしっかりと描かれていました。
もちろん、『小説』なので事実じゃないことも混ざっているとは思いますが、それでもずっしりとした重みを感じました。
4位の『暗幕のゲルニカ』同様、この本を読んでから行った『国立西洋美術館』は、なんだか聖地のように発光して見えました(笑)。

モネ 睡蓮のとき に行ってきました
国立西洋美術館で開催中の『モネ 睡蓮のとき』に行ってきました。美術館は先日の『ちひろ美術館・東京』以来、国立西洋美術館は『憧憬の地 ブルターニュ展』以来、モネ展は上野の森美術館の『モネ 連作の情景』以来でした。 娘が学校の生活科見学で上野動

こうやってたくさんの先人が伝えてくれた絵を、今見ることができて、本当に幸せですね。

あとは、

  • さよならドビュッシー
  • 天地明察
  • 絶叫
  • 鍵のかかった男
  • 翼をください

なんかも本当によかったです。
いやー、充実していましたね。
やっぱり、どうしても小説に偏ってしまいますが…

あと、一応『今年はじめて読んだ本』縛りで出しましたが、再読した本からも選ぶと、

  • 火車
  • 容疑者 X の献身
  • 模倣犯
  • ペテロの葬列
  • 小説 金田一少年の事件簿 電脳山荘殺人事件

なんかが入ってきそうな感じです。
いやいやそもそも「もう1回読みたい」と思っているから読んでいるわけであって、そりゃおもしろいに決まってますよね…。

去年もおととし同様、3巻以上あるシリーズ物をたくさん読めました。

  • 暴走弁護士
  • 県警出勤
  • シャーロック・ホームズ全集
  • 薬屋のひとりごと
  • 渋谷署強行犯係
  • お電話変わりました、名探偵です
  • 氷点
  • 銃口
  • 杉山三郎シリーズ
  • ソロモンの偽証
  • 模倣犯
  • 変な家
  • 犯人に告ぐ
  • <古典部>シリーズ(氷菓)
  • 小説 金田一少年の事件簿(来年に続く)

くらいですかねー。

去年は Audible を計画的に活用できたので、Kindle 234冊 + Audible 67冊 の合計301冊でした。
短いものも入っていますし、VBA や GAS などのコードを書くときに参考に見た本なんかも入ってしまっています。
ただ、漫画は抜いています。
Kindle や Audible にしてから読書量が本当に増えたので、とてもありがたいです。
いい時代になったなー。
今年もたくさん読めるといいなーと思います。

さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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