1分間をムダにしない技術

読んだ本

和田秀樹さんの『1分間をムダにしない技術』を読みました。
和田先生の本は『決定版 8歳までに知っておきたい! 幸せな女の子の育て方』以来です。

さすが和田先生、というような内容でした。
まさか「映画を撮りたいから医者になった」という、わけのわからない理由(失礼)だったとは思わなかったですねー。
そうだったとしても、今や本業の医師の仕事だけにとどまらず、受験の塾も成功してるし、実際に映画の監督もさて、本書のような本もたくさん出されています。
さまざまな方面に渡って活躍されている人だなと思っていたので、その人がどんな風に時間を使っているかにはとても興味がありました。

で、やっぱり肝となったのは『時間レコーディング』という手法なんですねー。
いわゆる、以前爆発的に流行った『レコーディングダイエット』の時間版です。
今までもこういう『時間術の本』を読みましたが、「自分がどんな風に時間を使っているかを細かく1回記録してみると傾向がわかる」と何回も書かれていました。
でも、なかなかどうすればいいか…、どうやれば効率的に負担なく記録できるかが思いつかないんですよねー…。
いや、判るんです、普通に「ノートにでも記録してろ」というのは。
でも、なんだかんだでうだうだして、ついつい延ばし延ばしになってしまっています。
しかし、いい機会だと思ってがんばってみるかー。

和田先生が灘高生だったときからの、いろんな時間の使い方の工夫などが書かれていました。
中でもおもしろかったのは、数学の問題を『解く』のではなく、『解法を暗記する』というところ。
これねー、私も高校のときに思ったんですよ…。
難しい因数分解の問題とかをワークで見て、「こんなん本番のテストのときに出されても全然解けないだろうから、もうめちゃくちゃたくさん問題をこなして解法を覚えるしかないんじゃないか」って。
でもねー、めんどくさかったんですよねー(笑)。
その時から『記憶する』方にシフトして解法を覚えるということに特化しておけば、もっと数学の点数が良かったかもしれないな…なんて思っちゃいました。
まぁ、今更別にいいんですけどね…。
そのときの和田先生のエピソードがおもしろくて。
彼女を作りたくて図書館に通ったらしいんですが、そこで勉強していた公立高校の学生さん、「真面目に長時間やっている割に、時間が経っても問題集のページがさほど変わっていない」というのに気づいて衝撃だったそうなんです。
そこで、「やっぱり解法を覚えるが正義」と。
まー、『頭のいい学校の子たちは時間の使い方が上手い』というのも同意ですし、そういう環境にいたからこそ和田先生ご自身もそういう意識になっていたんだろうなと思います。
やっぱり、人は環境で変わるんでしょうねー。

あとは『受験のシンデレラ』という映画をたった21日で撮った手法、ものすごいスケジューリングだなと思いました。
私自身は映画監督という職業にあまり興味がないので、他の監督さんたちがどのように撮影しているかわからないため、このやり方が普通なのかどうなのかは判断がつきません。
でも、ここまでちゃんと計画を立てて、それを遂行すること自体がすごいと思いましたね…。
複数台のカメラを使用して撮影することで、できるだけ俳優さんの拘束時間を短くする、なんかの工夫がいっぱい盛り込まれていました。
今の時代ですと、それこそ「iPhone だけで映画が撮れる」みたいな感じですもんね。
それを何台も使って一括でいろんなアングルから撮って、最後に編集で何とかつなげていくようにすれば、今だったらもっともっと短く作れるんだろうな、という感じですね。
「iPhone 高い」と言ってもカメラよりはずっと安いわけですからねー。

あと、いろんな本にも書かれている「自分の時給を意識する」ということ。
私はフリーランスで仕事をいただいている立場なんですが、「この仕事には何時間かかって、いくらもらえたか」ということは全部メモしてあるので、それから『時給』を計算していたりします。
で、やっぱその『時給』は意識してしまいますね。
でも、やっぱりフリーランスで働く以外にも、家事・育児なんかの『無給の仕事』もあるわけで、その2つの仕事の間でどういう心持ちでいればいいのかな、っていう悩みは、正直あります。
まー、家事・育児の方は自分のスッキリ感みたいなものを報酬としてがんばるのがいいのかもなーなんて思いました。
ずっと働いていた方が稼げますが、まー正直そこまで仕事があるわけではないですし…。

受験生たちに「受験勉強の時給は20万円だよ」と教えていたことがある、と書かれていました。
以前読んだ河野玄斗さんの『東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法』にも、金額こそちょっと違いますが、同じように書かれていました。

「勉強をすれば、自分の将来年収が上がるんだから」というのは、勉強のモチベーションの1つになりそうです。

基本的な時間のタイプを

  1. 生きるために必要な時間
  2. 娯楽・リラックスの時間
  3. 生産的な時間
  4. ムダな時間

の4つに分類して、「今自分がやっている時間がどの時間に当たるのか」というのを常に意識する。
これは様々な時間術の本に書かれていることです。
ここで改めて提示してもらえたので、やっぱり1回レコーディングしてみろ、ってことなんでしょうねー。
まー…がんばってやってみるかー…。

Kindle Unlimited で読みました。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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