黒石 新宿鮫12

読んだ本

大沢在昌さんの『黒石 新宿鮫12』を読みました。
大沢さんの小説は『暗約領域 新宿鮫11』以来です。

暗約領域 新宿鮫11
大沢在昌さんの『暗約領域 新宿鮫11』を読みました。Audible です。 今回から『新章』って感じです。桃井課長を亡くし、晶とも別れることになってしまって、心に大きな傷を負った鮫島さん。そこに、新しい課長である阿坂さんが着任しました。はじ

新宿鮫シリーズは、前回 Audible の無料期間だったときに、4~11までと短編集を聞きました。
前回タイムアップだったので12だけ聞けずじまいだったんですが、今回聞けてよかったです。

とはいえ、1年以上ぶりだったのであまり内容を覚えておらず…。
10で桃井課長と晶を失ってしまったあと、11で新しい課長と新しい『相棒』との新生活をスタートさせました。
いっぺんに2人の新参者…これは怪しい…どっちかはフェイクだろ…と思っていました。
新しい課長と相棒、まー、どちらかと言うと課長のほうが怪しいか!? などと思っていましたが、なんと相棒・野本くんの方がニセモノでした。
「機動隊出身」との触れ込みでしたが、実は公安の人間で…。
鮫島さんが後輩に厳しくも優しく接しているところを微笑ましく見ていたもので、この正体には唖然とさせられました。

という感じが11でした。
…いや、ちょっと違うような…。
もっと事件のことなんかを思い出したかったんですが…。

中国残留孤児の2世・3世の集まりである『金石(ジンシ)』の中では、特に発言力のある人たちを『八石(ハッセキ)』と呼び、長老のような扱いにしていました。
その中の『徐福(ジョフク)』という人物には『黒石(ヘイシ)』という守護神がいて、徐福に逆らう者たちを次々と消していくという噂が囁かれていました。

今回は『チーム鮫島』という感じで、鮫島さん、課長の阿坂さん、鑑識の藪さん、それから元相棒の野本くんの4人で動くことが多くて、なんか今までにない『相棒をとってもいたわる鮫島さん』が見られて、とっても新鮮でした。
また、藪さんも始めはやっぱり桃井さんのことが心に刻み込まれていたので、阿坂さんに対して懐疑的というか信用がおけないみたいなスタンスを取っていたんですが、ひとたびミーティングをしてすぐに取り込まれるあたりがおもしろかったですね。
阿坂さんは…どんな人なんでしょうか?
とっても美人な方だとか?
ちょっと見てみたいですねー。

今までの新宿鮫で戦ってきた様々な『敵』の話が色々出てきて、ちょっと忘れてるところもあったから思い出すのが大変でした。
そして、鮫島さんは今回も結構怪我をしたみたいで…。
今度はなんと小指が動かなくなったそうです。
『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』のみーくんみたいに、どんどん体が不自由になっていくんじゃないかととっても心配です。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 11 ××の彼方は愛
入間人間さんの『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 11 ××の彼方は愛』を読みました。先日の続刊です。 いやー…これは…。なんというか、うーん、すっごい後味悪い。読まなきゃよかったと思うくらい。まぁ、それこそが『嘘つきみーくんと壊れたまーち

徐福が金石の集まりを今までの『ネットワーク型』から『ピラミッド型』に改造していこうとしているというあたりで、昔見た『踊る大捜査線』の『交渉人 真下正義』を思い出しました。
あれも確か、相手方の組織がピラミッド型ではなくネットワーク型だから、誰が上とか下とかじゃなくて、情報の伝達が迅速に行われる、みたいなくだりがあったような気がします…。
ちょっと不確かですが…。
ネットワーク型は、まあ便利かもしれないですが、なんとなく崩れるのも早そうな印象がありますけど、どうなんでしょう?

黒石が掘っていた石像というのがイメージがわかなかったんですが、単行本の表紙に載っている石像が多分それだということですよね?
あんなのが庭からゴロゴロ出てきたら…ちょっと怖いですね…。
野本くんと二人、夜中に薄明かりの中、よく十何体も掘り出したなと思います…。
警察官って大変だな…。

晶についてはほとんど出てこなくて、回想シーンで名前が出てきた程度でした。
ママフォースに至っては出てこなかったんじゃないですか?
なんかちょっと寂しいです。

にしても、やっぱり Audible だと漢字が全然わからないから、『徐福』とかどういう字なのか調べないとわからずちょっと不便ですねー。
最初「じょふく」じゃなく「じょふ」だと思って、「またアヒルの話してる…のか?」と思いましたもん。

薬屋のひとりごと 10
日向夏さんの『薬屋のひとりごと 10』を読みました。先日の『薬屋のひとりごと 9』の続刊です。 表紙は何やら難しい顔をしている猫猫です。どうしたのか…と心配したんですが、なるほど確かに顔をしかめたくなるような大変な状況でした。ついに、ついに

そういうところ、やっぱり不便だなと思ってしまいますねー。
まぁ、それは小説の内容とは関係ないです。

鮫島さんは、定年退職するまでずっとこんな感じなんでしょうか…。
定年退職…できるのかな…。
とっても心配です。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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