角野栄子さんの『魔女の宅急便2 キキと新しい魔法』を読みました。
先日の『魔女の宅急便』の続刊です。
最初に、前回までのおさらいが入るんですけど、それがまたかわいらしくて大好きです。
アニメとかによくあるような感じで。
今回も素敵な話が多く、何というか『児童文学』らしいエピソードがたくさんありました。
黒猫のジジと、ケンカまではいかないけどちょっと気まずい感じになってしまっていることもあるし、トンボが他の女の子と一緒に歩いていて、一緒にアイスを食べているところを目撃して、心の中がモヤモヤする感じを味わうところもあります。
その『他の人とのアイスデート』を、今度は自分がトンボ以外の人としたときに、「そんなに大したことじゃないけど、やっぱり楽しいと思った」という気持ち、なんだか素敵だなと思いました。
今回は、お年寄りとの触れ合いが多かったような気がします。
病院に入院しているおじいさんの話には思わず泣いてしまいました。
靴のおばあさんのお話は、なんだかちょっと複雑な気持ちになりましたね…。
このおばあさんは、多分認知症かなにかなのかな、と思ってしまいました。
いろんな人と触れ合って、自分が必要とされていることに気づいてすごく嬉しくなったり、他の人の役に立つために新しい魔法を覚えようとしたり。
キキは魔女ですけど、喜んだりする気持ちは、私達普通の人間と変わらないんですもんね。
それもなんだか、等身大の14歳くらいの女の子が見えてくるようで、ちょっと気恥ずかしかったり嬉しかったりしてしまいます。
本当に、充実して素敵な毎日送ってるな、としみじみ思いますねー。
うらやましいです。
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