夏休み前のある日、夫が急に「鬼怒川温泉に泊まりにいかない?」と誘ってくれました。
夫は20年以上前、新卒で入社した会社で鬼怒川に社員旅行に行ったそうで、その時のホテルが良かったからまた泊まりに行こう、ということのようです。
(なぜか)費用は夫が持ってくれるとのことなので、反対する理由がありません。
息子の塾のスケジュールも都合をつけて、先日遊びに行ってきました。
浅草から鬼怒川温泉駅まで、大体2時間ちょいかかるんですね!
仙台・東京間でも2時間弱、早いときは1時間半なので(私の実家は仙台です)、距離的には半分くらいなのに同じくらいかかるのかー、と。
息子は乗り鉄の気があるのでまったく問題なかったんですが、娘が飽きちゃってぐずって大変でした。
寝てればいいのに。
ちなみに、スペーシアではなくリバティで行きました。
道中の車窓は、都心を離れると田んぼ田んぼ田んぼ…と。
私の両親の実家は秋田にあるんですが、その景色と重なりましたねー。
最近鬼怒川の辺りは天気がいつも不安定らしく、到着したときにめちゃくちゃ近い雷の一発。
あんなに近くに落ちるなんてびっくりしました。
なんか、焦げ臭くなるんですね。音もキーンってなるくらい大きかった。
今回宿泊したのは『あさやホテル』というところです。
夫が昔社員旅行で泊まったのもこのホテル。
鬼怒川温泉駅から1時間に1本程度出ている『東武ダイヤルバス』というのに乗ると、玄関まで連れて行ってくれます。
ちなみに料金はおとな300円、子供150円。
支払いは現金のみです。
バスから見える景色が…びっくりなんですけど、鬼怒川って一大観光地だと思うんですが、ホテルの廃墟ばっかりなんですよ。
どこもかしこも廃業したホテルばかり。
夜歩くには勇気がいりそうな感じです。
感覚的には、半分くらいは廃墟ホテルな感じでした。
もったいないな…、景観にも響きますしね。
ホテルに到着すると、出迎えてくれたのは1階から13階まで吹き抜けのロビー。
ぶら下がるシャンデリアと、ロビーを上下に動く外が見えるエレベータ。
なんだかすごくバブリー! 世代じゃないけど!
設備にいささか古さはあるものの、館内は清潔だし売店の品揃えも豊富で楽しかったです。
15時チェックインなのに14時くらいにはついてしまいました。
ラウンジがあるとのことで、そこで一服させてもらい、時間を潰しました。
お酒はないものの、コーヒー・紅茶・リンゴジュース・ローズウォーターなどがあり、軽くつまめるお菓子も2種類置いてあり、更に内線をかければ抹茶も持ってきてくれます。
私はそこでのんびり読書だったんですが、さすがに子供は退屈だったようで、ホテル内のゲームセンターに行っていました。
チェックイン可能になったという連絡も、わざわざラウンジまでお知らせに来てくれるので、助かりました。
客室は『八番館』と呼ばれる別館の方でした。
ベッド用の個室がある和室です。
ベッドは2台だったので、残りは布団を敷いていただきました。
窓を開けると鬼怒川の流れ…と廃墟ホテル群。ちょっと怖い。
でも、水の流れる音がずっと聞こえてきていて、なんだか安らぎました。
夕食と翌朝食は同じ会場でビュッフェ形式。
これが、めちゃくちゃ豪華でした。
2泊くらいしないとコンプリートは無理です。
食事もデザートも本当に種類が豊富で、幸せな時間でした…。
主婦にとっては、片付けしないだけでも天国ですからね。
それに加えておいしいんだもん。
後日、娘が学校の宿題の絵日記を書いたんですが、ビュッフェのことだけ書いていました…。
他にもイベントあったのに…。
まぁ、それくらいインパクトはありましたね。
うなぎご飯、眼の前で作ってくれるオムレツ(具にゆばを入れてもらいました)、牛肉ステーキ、ホテル謹製のプリン。
朝食も同様に豪華でした。
朝はいつもどおり早く起きて、支度して散歩に出たんです。
フロントで周囲の地図をもらえたので、ざっと周りを散策してきました。
戻ってくるのに50分くらいかかったんですが…一番驚いたのが猿がいたこと。
ふつーにいました。民家の屋根の上に。
そのお家に猿かと思ったんですが、4匹くらいいたし、その後どっか行っちゃったので、飼い猿じゃないと思います、多分。
昔ニュースで、猿にいろんなものをすられる観光客が多い、というのを見たことがあったので警戒していたんですが、大丈夫でした。
そのへんに野良猫がいるっていうレベルで猿がいました。
すごいですね…。
ホテルを出たあとは、鬼怒川温泉駅から歩いて5分程度のところにあるライン下りを体験しました。
私が小4くらいのときに、秩父の長瀞ライン下りに連れて行ってもらったことがありました。
その時、結構怖かったんですね。
なので、娘(小1)は大丈夫かな…と心配したんですが、楽しんでくれたようです。
川が増水しすぎると運休になっちゃうとのことでしたので、午前中がおすすめとのこと。
最近はずっと、午後は雷雨になることが多いみたいです。
あと、ホテルのチェックインのときに、一緒に予約してもらっていたんですが、それも良かったです。
受付しているときに『満員』と出ていたので。
川の上って涼しいんですね。
爽やかな風を感じながら、時には飛沫も浴びながら、大体40分程度楽しみました。
川がきれいなときは、本当にエメラルドグリーンの水面になるらしいんですが、前日に雨が降ったりすると残念ながらそうはならないみたいで。
でも、十分にきれいでした。
船頭さんのトークもおもしろかったです。
船で着いた場所から鬼怒川温泉駅までバスを出してくれているんですが、途中の『東武ワールドスクウェア駅』で下ろしてもらえました。
最後の観光スポットがワールドスクウェアだったので、ラッキーでした。
夫は「ワールドスクウェアは多分1時間くらいしか時間潰せないと思う」と言っていましたが、いやいやなかなかにおもしろいスポットでした。
まー、ここにある国に全部行こうと思ったら、莫大なお金と時間を必要とするでしょうしねー。
なんだろう、以前行った大塚国際美術館的な感じ?

もちろん、サイズがぜんぜん違うので迫力はそんなにないですが、細部まで凝った作りでずっと見ていられました。
たまに人が動くギミックがあるんですが、100円が必要…。
そこは、定期的に自動で動かしていてほしかったな…。
「コインいっこいれる」って、グルグルのクルジェかな、と思いました。
息子が思いの外気に入ったみたいで、2周していましたねー。
このあとはまたリバティに乗って帰宅です。
東武ワールドスクウェア駅で SL 大樹も見ることができました。ラッキー。
いつもながらにゆるーい感じの旅行でした。
旅行の予定たてるの苦手なので、イベントを詰め込めないんですよね…。
それでも、とても楽しい旅行でした。
息子が今小6なので、来年からは一緒に旅行もあまりできなくなるだろうな、と。
私が中学に上がったあと、ずっと部活漬けだったので家族旅行に行っていないんですよね。
なので、息子もそうなるかもしれないのでねー。
あと何回家族旅行に行けるかな、とちょっとさみしい気持ちになりましたが。
旅行自体はとても楽しかったです。
コメント