綾辻行人さんの『霧越邸殺人事件 上』を読みました。
綾辻さんの小説は『奇面館の殺人 下』以来です。

綾辻さんの作品は『館シリーズ』しか読んだことがありませんでした。
『館シリーズ』がとてもおもしろかったので、他のものを…と調べたところ、この『霧越邸殺人事件』おすすめとのことで。
Kindle では『上下合本版』があったので、そちらを購入しました。今回、本文のはじめに『もう一人の中村青司氏に捧ぐ』とあり、ちょっとドキドキしますね。
『あの世界』となにか関係があるのかな、なんて思ってしまいます。
せっかく、気心のしれたみんなとの旅行なのに、最後にこんな風に遭難してしまうなんて、本当にアンラッキーだとしか言いようがないですね…。
もちろん、これが仕組まれたことでないのであれば、ですけど。
『金田一少年の事件簿』の『魔犬の森の殺人』では、同じような感じで『懐中電灯を持っていた人』(=千家くん)について行って迷い込んでしまったわけで。
今回はまだそうと決まったわけじゃないですけど、果たしてどうなんでしょうねー。
今回出てきた『館』は、相変わらずすごい設計図でした。
こんなところに実際に住むことになってしまったら、私は困っちゃうだろうなぁ…方向音痴だからなぁ…。
とりあえず(?)1人殺害され、館の主人・白須賀氏からは「あなた達客人の中に犯人がいるはずだから、早く解決して」的な感じで言われているところです。
まー、どうかなー、このままお客様御一行の中から殺人犯が出るのだと、あんまり意外性がないというか…。
あれです、『時計館の殺人』と同じような感じに思ってしまうわけです。

下巻では、館の住人も何人か手にかけられてしまう感じなんでしょうか?
しかも、今のところ、『なんか得体のしれない人物』がひとりいるっぽい感じです。
にしても、すごく、すごく穿った見方なんですけど、やっぱり演劇とかをやっている人たちって、そういう『お薬関係』の話がよくでてきちゃう感じですよね…。
いろいろ大変な仕事だとは思うけど、ダメ、ゼッタイ、ですね。
みんな、『日本で一番悪い奴ら』を見たほうがいいよ…。
いや、あれはちょっと違うか…?

今回は北原白秋の『雨』という歌での見立て殺人、とのことでした。
ですが、私、この曲知らなかったです…。
『雨』と言ったら「あめあめ ふれふれ かあさんがー」しか知らない…。
聞いてみたんですが、ちょっと怖い感じの曲なんですね。
『金田一少年の事件簿』なんかですと、「この曲は○番まであるから、あと△人殺されるかもしれない!」的な感じの展開になりますが、今回もそうなんでしょうか?
とりあえず、調べたら4番…いや、5番まであるみたいなんですけど…。
結構ありますね、うーん。
この『霧越邸殺人事件』は、『館シリーズ』と並ぶ綾辻さんの代表作とのことなので、後半も楽しみに読もうと思います。
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