日向夏さんの『薬屋のひとりごと 8』を読みました。
先日の『薬屋のひとりごと 7』の続刊です。
表紙は仲睦まじくじゃれ合う猫猫と壬氏さま…ということでいいんでしょうか? これはどのへんのシーンなんですかね? まさか、最後のアレの直前とか?
この子は本当に愛されていますね…。でも、なんというか、本人も嫌いじゃないんでしょうけど、なんだかちょっとかわいそうな気もします。自立して平和にそれなりに幸せに生きていきたかったろうに、どんどん抜け出せない深みにはまってしまっていますね。壬氏さまはなんだかとっても嬉しそうですけどね。
姚さんも復活し、碁の大会も開かれ、比較的平和な感じの巻でした。比較的、ね。最後に爆弾は落とされましたけどね。
碁の大会も、こういうエピソード挟まれたら、やっぱり羅漢が嫌いになれないですねー。まぁ、自分の父親だったら嫌ですけど。ところどころ羅半の抜け目ないところが光っていて、それもおもしろかったです。
今巻で一番かわいそうだったのは、なんだかんだで玉葉后ですかねー。序話で異母兄・玉鶯にいじめられていたエピソードが披露され、玉鶯にはいまだに嫌な思いをさせられ、簪で脅されて、一番最後に『アレ』を見せられて。
玉葉后はまだ妃だった1巻のときにも、夢遊病の芙蓉妃のエピソードで「羨ましい」と言っていたので、今回もきっとそう思ったんじゃないかな、と思いました。もちろん、この国で一番権力のある人の后になって、何にも不自由しない暮らしをしているし、『夫』は優しいし。でも不満は…命を狙われたりすることもあるし、『夫』は別にも女がいるし、自分で好きになった人じゃないし。もちろん、今は情はあるでしょうけどねー。芙蓉妃を「羨ましい」という気持ち、猫猫が壬氏さまに愛される気持ち、きっと複雑な気持ちで猫猫を見ているんでしょうね…。もちろん『嫌い』とかじゃない、というか猫猫のことはきっと好きなんでしょうけどね。
異母兄・玉鶯がなんだか嫌な感じですね…。一悶着も二悶着もありそうな感じ。何事もなければいいんですが、きっとあるんでしょうねぇ。
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