精神科医の本音

読んだ本

益田裕介先生の『精神科医の本音』を読みました。
益田先生の本は『精神科医がやっている聞き方・話し方』以来です。

精神科医がやっている聞き方・話し方
益田裕介先生の『もう人間関係では悩まない 精神科医がやっている聞き方・話し方』を読みました。益田先生の本は『精神科医が教える 親を憎むのをやめる方法』以来です。 今回の本はタイトル通り、聞き方・話し方の本です。メンタルヘルスとか発達障害とか

あれ、意外と読んでいなかったんですねー。
益田先生は YouTuber もやってらっしゃるので、チャンネル登録して毎日見ているので、そんなに間が空いているとは思っていませんでした。

増田先生の誠実の人柄がすごく伝わってくるいい本だなと思いました。
まさに『本音』と言うべき内容がたくさん書かれていました。
診療報酬の話だったり、5分診療の問題だったり、診断結果が変わってしまうという話だったり。
発達障害が最近多いとか、精神科の名医とダメな医者の違い、いわゆる『赤ひげ先生』の精神科医版は名医ではない理由とか。
本当に、裏側をこんなに暴露してしまったら困る人もいるだろうな…と思うような内容もたくさん書いてあって、私が読んでる分にはとってもおもしろかったです。
この本の内容によって、先生が変な嫌がらせを受けないといいんですが…実際あるみたいだし…。
この本にも書かれていましたが、『患者寄り添ってくれない』『自分に対してちゃんと向き合ってじっくり話を聞いてくれない』という意味では、この本は多分精神的にちゃんとしているとき、疲れてなくて正しい判断ができるときに読まないと、ちょっと怒りを覚えてしまう内容なのかもしれないとも思いました。
あまりにも誠実に書かれすぎていて…。

樺沢先生もよくおっしゃっている『診断名が変わってしまう』という話も、改めて読んでみて確かにそうだなと思いました。
それから、1人の患者さんに対して過剰に親切というか、サービスを提供しすぎるのが良くないっていう問題もよくわかります。
私はコールセンターの業務設計をしていたことがあったんですが、1人のオペレーターさんが勝手に自分の範囲を超えた作業をして問題になるというケースがたまにあるんですね。
どの人に電話が繋がっても、同じ品質を保つっていうことが、そのセンター自体の品質を保持するということにも繋がるんですよね。
1人の勝手な行動で他の人に迷惑がかかってしまうというのは、仮にコールセンター業界だったとしても、お医者さんの業界だったとしても、同じなんだなと思いました。
そのお医者さんに通い続けている間はいいかも知れませんが、転院したときに大変ですもんね。

精神科の『専門医』についても、樺沢先生もご自身の YouTube でおっしゃってたなと。
やっぱりちゃんとしてる先生に見て欲しいっていうのは、みんな思ってることだよなーと思いました。

精神科の場合は、元の状態に戻るというよりも『受け入れる』『共存する』というイメージが近いと益田先生もおっしゃっています。
でも、やっぱりそもそもメンタルの病気にならないということが一番大事ですよね…。
ゆっくり休んで、しっかりと食べて、ストレスから距離を取って、健康に生きるということが、やっぱり大切だなと改めて思いました。

うちの小6の息子は、益田先生の病院ではないんですが、『発達グレー』の診断を受けています。
『発達障害』についても、まぁ私が昔に比べてだいぶ理解してきたっていうのもありますし、息子本人もそれを受け入れて向き合ってどうすればいいかを考えることができるようになってきました。
そういう意味では、だいぶ好転してきたのかな、とは思いますね。
これはきっと一生続くことなんでしょうし、投薬も一生続くかもしれません。
「早く成長してほしい」と思う反面、「このままゆっくり大きくなっていってほしい」と思うこともあり、なんだかぐちゃぐちゃしていますが、見守っていくしかないんだろうなと思っています。

そういう意味では、息子がこういう状態ではなかったら、こんなに精神医学のことに興味を持つこともなかっただろうなと思うので、その点では感謝していますね。
『息子のため』と思っていろいろ本を読んだり動画を見たりしてきましたが、自分の役に立っている部分がかなりありますので。
まぁ、無駄なことなんて無いんでしょうね、そう思って続けていこうと思います。

表紙の白衣の後ろ姿、最初はどこかのフリー素材か何かかと思ったんですが…。
よく見ると、耳がいわゆる『柔道耳』になっているように見えます。
益田先生はレスリングの経験者のハズなので、この写真は益田先生なんでしょうか。
メガネ男子ということでも、益田先生のファンなんですよ、私。

Kindle Unlimited で読みました。

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さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

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