44年生きてきて一番行った美術館は、この『箱根 彫刻の森美術館』かもしれません。
子供の頃は家族で何度か行きましたし、新卒で入社した会社の保養所も箱根にあったので、何度となく訪れています。
私が初任給+αで親といっしょに旅行した場所も箱根でした。
だいたい箱根に行くと、彫刻の森美術館に行くんですよねー。
屋外型美術館だから、『美術館』よりは『公園』って感じですけどね。
今回、私の妹が「お姉ちゃんの家族と私(妹)の家族、あと仙台からお父さん・お母さんを呼んで、箱根旅行をしよう」と誘ってくれたのです。
なんて親&姉孝行な妹でしょう。
ホテルの予約もしてくれました。(後日書かせてください)
で、帰る前に寄りたい、とリクエストしたのがここ『彫刻の森美術館』です。
なので、「行くまでに」ということで原田マハさんの『暗幕のゲルニカ』を読んだのでした。
まぁ、ゲルニカの複製画は、もう彫刻の森美術館にはないんですけどねー。
チケットはもちろん当日現地でも購入できますが、それなりにちょぴっと並んでいます。
それよりも、アソビューで購入すると、WEB チケットで並ばずに入れるし、更に一人につき200円割引になるんですね。
今回、父と母は母の障がい者手帳でもっと割引になるのでそっちで入ってもらいましたが、残り8人は WEB チケットで入りました。
小学生でも入館料取られますが、小学生も200円割引です。
ありがたいですね。
やっぱり、今回一番楽しみにしていたのは『ピカソ館』です。
今までも行くたびに立ち寄っていましたが、「なんか変な絵」くらいの認識しかありませんでした。
ひどいですねー。
知識って人を豊かにするんだな、と改めて思います。
『彫刻の森』というくらいなので、ピカソの彫刻や陶芸作品を中心に展示されていました。
でも、絵もいくつかありましたね。
『暗幕のゲルニカ』にも、「ピカソはよく、その場にあった紙にササッと書いた絵をプレゼントしていた」みたいなことも書いてあったので、ラフなスケッチなんかはたくさんあるんでしょうね。
マリ・テレーズをモデルにした絵は何点か飾ってありましたが、残念ながらドラ・マールはありませんでした。
2階の壁には、ピカソの年表と家系図がありました。
『血筋』を表すように書かれた家系図だったので、ここにもドラ・マールは書かれていませんでした。
少しさみしい。
やっぱり、ドラ・マールには子どもいなかったんですかね。
ピカソは比較的長命の家系なんですかね。
やっぱり、まったく知らない状態で見るのと、少しでも知ってから見るのとでは、入ってき方が違いますね…。
今まではもったいない見方をしていたのかもしれないですねー。
入口近くには、ゲルニカではないですが他の絵のタペストリーもあったので、「国連のタペストリーもこんな感じかな」と思いを馳せました。
あ、実際には国連のタペストリーはゲルニカじゃないんでしたっけ。
彫刻の森美術館には他にもいろんな施設があって、子どもたちが遊べるようなハンモックの『ネットの森』もありました。
今回子どもは4人いたので、そこで楽しく遊んでいましたね。
残念ながら、ときどき少し雨がぱらつく感じの曇り空だったので、雨宿りできる場所は貴重でした。
ミュージアムショップでは、私は『ネットの森』の外観を写した絵葉書と、ここにはなかったですがピカソがドラ・マールをモデルに書いた絵葉書を、父に買ってもらいました(笑)。
息子は、同じようなドラ・マールがモデルの絵(額縁付)を、やはり私の父に買ってもらっていました。
ミュージアムショップで天童荒太さんの『永遠の仔』がたくさん売られていたのでなにかと思ったんですが、『永遠の仔』の表紙の像を作られた舟越桂さんが最近亡くなられたそうで、その追悼展的なもの(企画自体は1年以上前からあったようですが)を最近までやっていたようです。
『永遠の仔』、ドラマ1話目で結構どぎつい話だなと思い、タイトルしかほとんど知らないので読んでみたいと思ったんですが…Kindle にも Audible にもなってないんですね…。
困ったなこりゃ。
帰りの電車の関係であまり長居できなかったのが残念です。
でも、ちょっと前から行きたい、子どもを連れて行ってあげたいって思っていて、『やりたいことリスト』にも入れていた項目だったので、いい機会にうまく差し込めて本当に良かった。
また数年後、箱根に行く機会があったらまた立ち寄るんだと思います。
その時はまた、別の彫刻家の人についても興味を持って調べていって、また新たな気持で作品に向き合えるといいなと思います。
とても楽しかったです。
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