犯罪者 下

太田愛さんの『犯罪者 下』を読みました。
先日の『犯罪者 上』の続刊です。

犯罪者 上
太田愛さんの『犯罪者 上』を読みました。太田さんの小説は『彼らは世界にはなればなれに立っている』以来です。数日前、すごく嬉しいニュースを見ました。この『犯罪者』が、Amazon Prime ビデオでドラマシリーズ化されるとのこと!!!思わず…

真崎がフェリーで高知を訪れたところから再開です。
このときの真崎さんの行動が最初はわからなくて、私も本当に混乱していました。
こんなことするはずがない人なのに、と。
でも、中迫さんと同じように、真崎さんについては何も知らないんですよね…。
たしかに、中迫さんと真崎さんの間には『子どもの病気』という共通点で堅い友情が芽生えましたが、本当にそれ以外のことはわからないんですもんね。
普通の関係であれば、これ以上深入りする必要もないし、それで構わないんですけど、こういう状況になると本当に不安だったと思います。
確かに真崎さんは勝手な行動をしましたが、すべて『被害者』を思っての行動だったんですもんね…。
すごい人だなと思いました。
例の滝川が妙に真崎さんを気にしていたのも、なんだか頷けるなと思いました。
だからこそ、生きていてほしかったのにな…。

上巻に出てきた2名の男女の遺体。
奈津さんは本当に不幸だったなと思います。
相手があんな男でさえなければ…今頃は赤ちゃんを生んで育てていたかもしれないのにな。
この事件は、本当にたくさんの人の人生を狂わせてしまいました。

今まで追われる一方だった3人組も、中迫さんと合流することができてついに反撃開始です。
ここからは本当にドキドキしっぱなしでした。
最初にお金を置いた場所、どこかの家の脇に5億円。
修司が迫真の『演技』でしたね…!
ここでお金を『諦めた』と思わされたのは、滝川だけでなく私もでした。
再読だったはずなのに、「もう誰も、あの手から金を奪い返すことはできない」をものすごく悔しく思いましたもんね(笑)。
確かにこの方法であれば、ダイレクトなわけですからね、確実です。
本当にすごいなと思いました。

修司の迫真の演技その2が、急遽予定外の場所になってしまった対峙のステージでした。
修司だけではなく他の人達の動きもナイスだったわけですが。
修司、本当に賢い子ですね…。
彼が最初、偶然も味方してなんとか通り魔殺人から生き残ったから、ここまで来られたんですもんね。

すべてが終わって、うまくいったところもあればそうでなかったところもありました。
もちろん、「全部うまくいって大団円」の方がスッキリしますが、そうなると今度は「現実離れしてるなー」という気持ちになってしまいそうですからね。
ままならないところもある方が、却って良かったんだなと納得しようと思います。
滝川は捕まりましたが、裁かれることなく殺されてしまいました。
連絡会にはお金が渡ったけど、そのせいでバッシングもされています。
タイタスフーズはなくなりましたが、磯辺は引退して悠々自適な生活を楽しんでいるようです。
修司は一躍時の人となりましたが、過去の事件までほじくり返されてしまいました。
本当にままならない。
中迫さんは義足になってしまいましたが、でも生きています。
鑓水は彼女と仲良くやっているようです。
修司は亜蓮ちゃんと付き合い始めたみたいです。
相馬にも彼女ができるようです。 ←これが一番嬉しかったかもしれません。
これで真崎さんが生きていたらな…と思ってしまいます。
ものすごい大騒動が起きて、みんな少なからず『犯罪者』でした。
(もちろん、そうでない人もたくさんいますが)
でも、誰が一番悪いんだろう。
少なくとも、患児たちへはきちんとした保障をしてあげてほしいなと思いました。

Amazon Prime ドラマシリーズの『犯罪者』は7/17からです。
なんか情報があんまり見つからないんですが、『ドラマシリーズ』だから何話かの連続物になるんですよね?
この小説、本当に長いから(全然冗長的ではないんですが)、2時間とかで終わらせるのは無理だと思うんですよね。
かといって、1クール分まで伸ばして変なオリジナルエピソードとか入れられても嫌だしなー。
キャストはそこそこ発表になりました。
相馬は高橋一生さん。
私の中で高橋さんはずっと聖司くん(『耳をすませば』)なんですが、本当にステキな俳優さんになって…。
鑓水は斎藤工さん。
これはすごくいいなと思いました。
(すごく失礼ですが)人たらしっぽいところがぴったりです。
修司は水上恒司さん。
水上さんって「いいとこのお坊ちゃん」という感じがすごくするので、修司のように擦れた感じの若者(笑)をどのように演じられるのか楽しみです。
あとは、真崎が内野聖陽さんだと発表がありました。
これはすごいですね!
内野さんの真崎、ぴったりだと思いました。
ただ、内野さんなら真崎でも中迫でも服部でも杉田でも、どの役でもすごくうまく演じられそうですけど(笑)。
中迫がユースケ・サンタマリアさん。
ユースケさんといえば『踊る大捜査線』の真下くんの印象が強いんですが、最近はなんとなく悪役っぽい感じが多いと思っていたので(失礼)、中迫の最初の頃の敵か味方かわからない雰囲気にぴったりだと思いました。
そして、磯辺は伊東四朗さん。
『伊東家の食卓』のほのぼのした雰囲気が印象深いですが、こういう役もぴったりなんですよね…。
磯辺はこの3部作の3作目『天上の葦』にも出てくるので大物感のある人がいいと思っていたので、嬉しかったです。
まだ、亜蓮ちゃんと碧子さんと女医(凛さん、『天上の葦』でようやく名前が出てくる)は発表になっていません。
だれかなー、ステキな女性だといいなー。

このまま、続編の『幻夏』『天上の葦』も読み進める予定です。
ドラマも、ぜひともそっちまで全部完走してほしいですねー。

[AD]犯罪者 上下合本版
さちこ

40代2児の母。2011年からフリーランスやってます。東京の東の方在住。
第一子が発達グレー男児で、彼が将来彼の妹に迷惑かけずに生きていけるよう、日々奮闘中です。

さちこをフォローする
シェアする
さちこをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました