有栖川有栖さんの『海のある奈良に死す』を読みました。
有栖川さんの小説は『朱色の研究』以来です。

今回も『火村英生シリーズ』でした。
そろそろもう一つの『アリスシリーズ』である『江神二郎シリーズ』も読んでみたいところですね。
タイトルに『海のある奈良』とあり、息子に「奈良には海がないの?」と聞くところから始まりました。
「そうだよ」との回答、そっか知らんかったわ…。
息子は地理も歴史も大好きなので詳しいんですよね…私は社会全体が嫌いなのでぜんぜんわからない…。
で、『海のある奈良』というのは『福井県小浜市』を指しているとのこと。
『小浜市』って、あのオバマさんが大統領になったときにちょっと話題になったところですよね。
ほんと、その程度の知識しかなくて申し訳ないです…。
東北人なので東京以南には詳しくないんです…って言ったら、他の東北の方々に怒られそうですね…。
今回は2人殺されてしまいましたが、動機としてはどちらも同じでした。
最初の殺人がタイトルに由来するもので、「どこで殺されたのか」がメインになる事件。
しかし、推理小説家にネタを提供できるくらいのひらめきなんだったら、それはそれで人に上げるのはもったいないなーなんて思ってしまいますね。
それも、「愛する人を守りたい」という思いから、なんですかね。
2つ目の殺人はなかなか興味深かったです。
手が込んでいるなーと思いました。
2段階のトラップ、自分が仕掛けられたら引っかからないイメージが沸かないです。
『間違えて飲んだために死んでしまった』と思いきや、ちゃんと飲ませる誘導があったというのがすごい。
しかも、『サブリミナル効果』かー。
昔、『MMR』で読んだよなぁ、と。
しかし、そこまで手の込んだ方法で2人を亡き者にしたにも関わらず、最後がこれですもんね…。
「どうしてこうなったのか」は明言されていないですけど、やっぱり彼女との『つながり』に気づいてしまったんでしょうか…。
あんまり想像できないですけど、本当に愛おしくてその人のために人殺しも厭わないような存在の人が、まさか自分の…と気づいてしまったときは、やっぱり死にたくなってしまうものなんですかね…。
『金田一少年の事件簿』でいうと『悲恋湖伝説殺人事件』が思い浮かびますが、あれはまぁ兄妹だから…ギリ『心中』という『美しい死に方』(推奨しているわけではない)を選べますが…。
うーん、パニックになるくらい驚いたでしょうね…。
にしても、そんなにお若い女性だったら、ぜひともお会いしてみたいと思っちゃいます。
さすがに、40半ばで20代前半に見えるというのは…目が悪いんじゃないかな、と思っちゃいますけど…。
肌のハリとか、よっぽどすごかったのかな。
でも、彼女かなり苦労している人みたいだから、そういうのって内臓とか肌とかにそれなりに出ると思うんですけどねぇ…出産もしているわけだし。
80歳が60歳に見えるのとは、またわけが違うからなぁ…。
そのへんは、ちょっとモヤッとしましたけどね…。
Kindle Unlimited で読みました。
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